投資のための意思決定に・・・

 財務管理の分野に投資意思決定というものがある。何か設備を買う際に採算性の面から評価するものだ。例えばこんなやりとり・・・
 「社長!○○という重機を購入しませんか?」
 「何年で元がとれるねん??」
 これも立派な評価基準。回収期間法という。
 あるいは
 「どれだけ儲かるねん?購入額の何%や??」
 これは投資利益率法と呼ばれている。
 財務の分野ではこれら以外にキャッシュの現在価値というものを取り入れた正味現在価値法や内部利益率法というものがある。現在価値とは今の100万円と30年後の100万円は価値が違うだろうというもの。インフレデフレのことを言っているのではなく、「30年後に100万円返すから今なんぼか貸して!!」といわれて幾ら貸すかと考えれば理解しやすいかもしれない。
 製造業や建設業と設備を要する業種では是非とも取り入れてほしい・・・というのは建前かもしれない。回収期間や投資利益率は考えている企業も多いと思う。実務的にはやはり現在価値というものは馴染まないのかもしれない。