管理手法と情報システムを同時に変える

 業務プロセスの変更を伴わないIT化の成功なんてありえない・・・
 コンサルタント、ITベンダー側の立場からいえば変えたいところなのだ。
 しかし、システムの老朽化などによる必然からくるシステムの一新の場合、同機能のリプレースでもしない限り、業務プロセスとシステムが同時に変わる。互いに関連して変わるのであるから業務プロセスを主軸に各部門担当に周知し問題点の抽出・解決策の提示を行えば良い。
 しかし古い・悪いと双方分かっている業務プロセスでも最終的に残すことがある。概ね管理プロセスの場合が多い。そして、現場レベルの業務プロセスだけが変わるので不整合が生じる。そこで不整合をカバーするためにカスタマイズを行い費用をかける。
 これは大きくみればシステム化の失敗パターンであるように感じる。不本意な形でシステムが稼動するからである。しかし管理手法は経営者の方針にかかわる部分が多く、こちらの考えをぶつけてみてもどうにもならないケースがある。そしてこちらが不本意だと思っていても使う側には不本意でないこともある。
 自分の考えを押し付けることはできない。少し思い悩んでいる・・・