経営者と会計

 「経営者は会計を理解する必要がある。」
 これは正解だろうか?私は正解だと思う。
 だからといって簿記を勉強して仕訳や試算表の作り方を勉強しろと言っているのではない。会計を経営に活かすために原理原則を理解するという意味だ。商売の基本は利益=売上-原価であるが、利益=資金ではない。多くの企業で利益をあげているのに資金繰りが苦しいのはそのためである。それを「何故か?」と経理担当者に尋ねても「経理上そうなるのです。」としか回答がない。経理担当者からみたらあたりまえなのだ。しかし経営者からみれば利益が出ているのに現金が残っていない事実を自分なりの考えで理解する必要があるだ。
 京セラの稲盛社長の著書稲盛和夫の実学―経営と会計でも同様の記述がある。安価な文庫本があるので是非一読を薦めたい。