ものづくり中小企業・小規模事業者試作開発等支援補助金申請の注意点

ものづくり中小企業・小規模事業者試作開発等支援補助金についての支援依頼が増えています。
今日は4月15日の締め切り前の最後の平日とあって、1日で3社訪問し支援してきました。
申請書を確認・チェックする中で気になる点がいくつかありました。きっと同じ間違いをする方もおられると思いますのでここで記載いたします。
・展示会出展費用は助成対象ではありません。
※テスト販売で何らかの展示催しに出展する場合も同じ。ただしテスト販売を伴う展示催しのための人件費は助成対象ですが、販売を伴わない展示会のための人件費は助成対象になりません。
・設備投資で中古のものは原則対象になりません。
※原則というのは例外があるかも・・・ということになりますが、今の時点で詳細は不明です。事務局に確認しました。何故中古がダメかというと価格の決め方に信憑性が無いからです。その信憑性を補完する何かがあれば別・・・その「何か」は基準もないために現時点では何とも言えないそうです。
・委託費と外注加工費の違い
募集要項に書いていますが、委託費の説明にある「外部の機関」とは例示されているような公的機関が中心です。民間企業に分析や設計などを依頼する場合は外注加工費になります。また専門家の助言をあおぐ場合は専門家謝金です。
・申請書(2)事業内容の「その2」と「その3」の記載について
「その3」の注意書きにあるとおり、「工程ごとに見出しをつけて」を守ってください。「その2」の各工程と「その3」の見出しは一致させる必要があると思われます。
・申請書(4)経費明細表
Aには税込金額、Bには税抜金額を記載しますが、基本的に直接人件費には税がかかりませんのでAとBは同額の値になるはずです。
・申請書(5)資金調達内訳
左側の表の合計は(4)経費明細表のAの合計に一致するはずです。右側の表の合計は経費明細表の補助金交付申請額の値に一致するはずです。
これまでの支援のなかで気になった点は以上です。
あと大切なことは審査する側の立場になって記載することです。相当な数の申請書を読み込む審査員の立場になってください。わかりにくい言い回しは避け、専門用語を使う場合は意味などの説明もつけましょう。全くの業界素人でもわかるように記載してくださいね!!

建設業における工事予算管理は壮大なストーリーの序章なんです


iPhoneのドローツールで書いてみました、、、

明日とある建設会社のコンサルティング支援が一区切りします。工事の予算作成や原価把握という収益管理の基本でかつ重要な部分を支援していました。
「収益管理してどうするの?終わった工事をどうこう言っても意味あるの?」という声が現場から上がってきます。
そう、終わった工事の収益を見える化しても、その工事の収益が改善することはありません。だから成績に一喜一憂しても意味がありません。視線は過去ではなく未来に向けなければなりません。
予算原価管理は言うまでもなく収益利益を確保するためにあります。収益性を改善する。利益を確保する。そして経営方針に従って人材や技術に投資する。そしたら競争優位性が培われる。さらなる高付加価値工事への受注機会が増大する。
このサイクルを回して、、、、回してその先は??
その未来に何があるのか、あるいはどうありたいのか考えていない経営者はたくさんいます。このサイクルで必要なのは何に投資すべきかの判断材料になる経営方針です。そしてその経営方針は何年後かの企業のあるべき姿に向かうための方針であるべきなんです。
サイクルを回してどうする?
フル回転して飛び回る円盤となって自社のあるべき姿である山に向けて飛んで行けばいいんです!

社長がが予算原価管理の重要性を説く場合、利益、投資、あるべき姿までのストーリーをしっかりと語らなければなりません。

そのストーリーに社会性が備わっていれば、社員はそこにやり甲斐、生き甲斐、仕事に対する誇りも持ってモチベーションも上がる。

先の質問。
「収益管理してどうするの?終わった工事をどうこう言っても意味あるの?」
この質問をさせてしまうのは他でもない夢やビジョンを語らない社長の責任ですよ!!