6月下旬から7月いっぱいまで京都商工会議所にて創業塾の講師とその後の個別相談会を担当させて頂きました。
京都商工会議所さんにて創業塾講師をさせていただくのは3回目。今回はサブ講師として松下晶先生にサポートしていただき、新しいコンビでのチャレンジです。今回も熱く語り、熱く受け止め、熱く向き合った1カ月となりました。
創業塾は全5回シリーズで毎週土曜日、朝10時から17時まで、休憩をはさんだ6時間。さらに希望者のみ毎回18時までの質問・自習タイム付きです。各回のカリキュラムは以下の通りでした。
- 1日目
オリエンテーション
創業の心構え、創業者に必要なもの
創業計画書とは?(誰のため?何のため?)
個人ワーク(創業プロフィール、創業動機など)
創業支援制度の紹介
親睦会 - 2日目
前回の振り返り、質疑応答
経営戦略と事業コンセプト
マーケティングのポイント(3C、SWOT、4P)
個人ワーク(事業コンセプト、3C、4P)
質問・自習タイム - 3日目
前回の振り返り、質疑応答
資金計画(必要な資金とその調達方法)
創業融資制度の説明(日本政策金融公庫)
創業の手続き、確定申告、労務、人材育成
個人ワーク(資金計画)
質問・自習タイム - 4日目
前回の振り返り、質疑応答
利益計画(売上と原価、経費、資金繰り)
IT活用(HP、SNS、クラウドなど)
プレゼンテーションの基礎
個人ワーク(利益計画)
質問・自習タイム - 5日目
前回の振り返り、質疑応答
売上確保検討会(売上は掛け算だ!)
ワーク(創業計画書の仕上げ)
ワーク(創業計画書の仕上げ)
プレゼンテーション大会
創業体験談
親睦会
この創業塾では毎回終了後に反省会をしたり、準備段階で打ち合わせを行ったり毎度毎度改善を図るべく商工会議所のスタッフの方と取り組んでいます。前回と異なるのはカリキュラムの赤い字の部分です。
- 前回の振り返り、質疑応答
アンケートの自由記入欄に質問や意見を書いてもらうのですが、前回まではそれを次の講義で解説するだけだったのですが、今回からは解説書として毎回受講者全員に配布いたしました。解説書の準備は色々と大変でしたが喜んでいただけたようで何よりです。
また、創業者・受講者の質問の観点や傾向がわかって、私自身も大変勉強になりましたし、何より受講者と文通してるみたいでとても楽しめました。 - 創業の手続き、確定申告、労務、人材育成
前回まで税理士の方や社会保険労務士の方が部分パートして頂いたのですが、今回は安田が担当することになりました。部分パートしていただくのも多くの士業とつながりができるメリットが受講者にあるのですが、連携のための準備が十分に取れないため、同じ部分を説明してしまったり、講義の進め方に違いがあったり問題点もありました。また時間的にももっと詰めて他に時間を取りたいということもあったためです。 - 売上確保検討会
これは受講者共通の悩みである「売上は本当に得られるのだろうか・・・」に対する取り組みです。悩んでいても不安なだけ。考えうるだけの作戦をねじり出して、受講者どうしで意見交換してまたねじり出して、合計50個の売上確保作戦を考えようという頭から煙が出るような取り組みです。結果的に満足頂けたようで運営者側では安堵しています。
創業塾終了後は希望者を募っての個別相談です。今回の希望者は17名となり、7月28日、29日の2日間で17名にそれぞれ1時間ずつの個別相談となりました。創業計画書を17個並べてみるととても壮観ですが、それぞれ夢の実現のための想いが詰まった計画書です。事前に送ってもらい読みながら赤ペンを入れる作業は前日の深夜まで及びました。
「個別相談会は安田も全力でぶつかるので、どこを突っ込まれても言い返せるようにしっかり計画書を仕上げて臨んでください」
と、伝えてあったので多くの相談者はしっかりと「創業」に向き合っていただいたようで嬉しかったです。その「嬉しさ」は当然のごとく「突っ込み」でお返しです。ヘトヘトになりましたが、充実した2日間となりました。
そして先日の金曜日に再び商工会議所へ。反省会のためです。ワーキングの時間の取り方、ワークシートの活用方法、時間配分、サブの先生との連携の在り方などなど多くの改善点が得られました。
「次回はもっといいものに!」
という、共通のスローガンのもと、どんどん飽くなき追求が続けられることはとっても幸せなことですね。会議所の職員の皆さんを本当に尊敬しています。
あとは受講者からの「開業しました!」や「幸せにやってます!」という報告が楽しみです!!