リバースオークション

工事における資材費価格を下げる手法としてリバースオークションがある。納入希望価格を提示し、複数の資材会社がそれより低い価格を提示し受注を競う仕組みである。民間工事だけでなく公共工事でも利用される。
また、発注側が手軽に利用できるASPサービスもある。リバースオークションを実施するにしても資材会社を複数集めたり、オークションの場を設定したりと実務上なかなか難しいわけであるが、ASPサービスを利用すれば広くインターネット上で仮想的にオークションを実施することができる。例えばインフォアベニュー社のサービス紹介はこちら。
外部調達の際に発注側が特に注意しなければならないのはQ.C.D.の観点である。Qは品質、Cはコスト、Dは納期をあらわす。リバースオークションでは落札下限価格を社内で設定しておくとよい。むやみに安価な提示を受け入れるとQやDの面で問題が発生する可能性が大きいからだ。また製造業と異なり少量多現場への納入となるため資材会社の対応可否も事前に確認したい。

長野出張終わる

 昨日から続いている長野出張。関東在住のころは東京から長野新幹線が利用できた。現在住んでいる箇所からは5時間~6時間要する。特に名古屋から長野の間に利用する特急が3時間程度かかる。しかし長くまとまった移動時間は実はとてもありがたい。電車の中でトンネル区間も多いため携帯をオフにさせていただいて、じっくりと仕事に打込めるのである。(本当は読書などで使いたいのだが、締め切りが迫る資料作成に勤しんだ。)
ただし、時間が時間なだけにまわりは出張の疲れをいやすビールを飲む方々が多い。この誘惑が実はいちばん厳しかったりする・・・
 雪がまったくなかった長野を離れてしばらく進んだ山間部ではやはり積雪があった。モノクロの世界を眺めているとしばし現実逃避することができた。名古屋に到着するころにはしっかりと資料作成も終えることができた。名古屋からの新幹線では一杯飲んで自分へのささやかなご褒美とした。

雪不足

今日は中部地方にある建設会社を訪れている。豪雪を覚悟していたが到着すると全く雪は積もっておらず晴天のおかげか良い陽気であった。
この雪が少ないせいで地元の建設会社は除雪作業がなく貴重な収入機会を逃している。利益率もよいとされるこの作業が昨年と比較すると今年は10分の1程度だとのことだ。天候に強く影響するものであるから当てにはできないものであるが、こうも激減すると業績にも強く影響してしまう。
今後の影響を考えればヘッジできる天候デリバティブの購入なども念頭に置く必要があるように思える。三井住友海上の天候デリバティブ紹介

ウェブのユーザビリティ(使用性)について

工務店、住宅販売やリフォームなどホームページで資料請求や問い合わせを集めている企業も多くなってきた。自社でホームページが作成できればいいが、社内に技術者がいなければ外注することになる。そこでできあがった自社のホームページが良いものかどうかは結局目的を果たしているかどうかになるわけだが、効果がすぐに得られるわけでもなく、完成した時点で何とか客観的に評価できないものだろうか・・・
そういったケースで利用できるのがヤコブ・ニールセンのガイドラインである。ここにその内容をまとめたものがある。
すべてのページにタイトル、メニューを表示しサイト内の移動をスムーズにすることなど基本的な事柄を中心に紹介されている。これは1つ客観的なチェック資料に用いることができる。
工務店などの場合、ホームページから直接受注できるケースは稀であるからすべてのページから問い合わせ先や資料請求方法への誘導が不可欠となる。ガイドラインに業界特有のノウハウが加わればホームページも力強い営業マンになるはずである。

建設業経理士試験が年2回に

平成19年度から建設業経理士試験が年2回実施される。新設の9月と従来どおりの3月である。両方とも申し込み期間が試験日よりかなり前に設定されているので注意が必要だ。(新設9月の試験は5月中が申し込み期間)
今年度まで年1回の試験であったため、失敗したら1年後まで待たなければいけないため途中で断念する受験者も多かった。また年度末の多忙な時期では準備に時間が取れない場合や、試験日も休日出勤などで対応できないケースも目立った。また、1級試験の科目合格に有効期限が設定されたことに対しても試験機会が倍増することでチャンスも2倍となる。今後受験者が増し、この資格試験の認知度もさらに向上するものと期待している。
詳細はこちら。

中小企業再生支援セミナー

「中小企業再生支援セミナー」が1月25日~3月5日の期間中全国各地で開催されます。参加費は無料で、プログラムの内容は開催地ごとに異なるようである。大阪開催で参加しようと考えたが残念ながら先に予定が入っており断念せざるをえない。非常に残念。他開催地のものに出向こうかと思案中である。
詳細はこちら
仙台 2月6日(火)
新潟 1月25日(木)
静岡 2月19日(月)
名古屋 2月28日(水)
大阪 2月27日(火)
広島 2月22日(木)
松江 2月23日(金)
高松 2月21日(水)
佐賀 3月5日(月)
那覇 2月13日(火)

福祉住環境コーディネーター協会

福祉住環境コーディネーター試験にも合格でき今後は実務よりな知識の習得に力を入れたいと考えている。しかし継続的な機会に恵まれる環境ではないために福祉住環境コーディネーター協会に入会することとした。情報収集や実務的なセミナー・研修会への参加が目的である。
現在、同協会では「第17回福祉住環境コーディネーター検定試験 新規合格者セミナー」 が企画されている。残念ながら近畿圏内の開催日すべてがすでに埋まっており参加することはできないが、こうしたセミナー等に積極的に参加したいと考えている。

行政書士

 行政書士試験のための教材が届いたので学習を開始した。法律のための基礎知識から憲法へと進んでいく。ちなみに法律系の資格では過去に挫折した思い出がある。そのときは特に明確な目的がなかったためモチベーションが保てなかった。今回は建設業・産業廃棄物処理業の許認可申請の手伝いをしたいがための学習となる。自分がやらなくても知り合いの行政書士を紹介してもいいのであるが、顧客が是非自分にということで(ワンストップで色々と依頼したいようで・・・)思い立った。
 これほど実務とかけ離れた資格も珍しいと思うが、ベースとして必要な知識であることは間違いない。今度は断念せずに合格を目指したいものである。

建設業の営業戦略

 全建ジャーナル1月号から『建設業の営業戦略』という連載がはじまった。その中に重要な式が掲載されていた。
 営業成績(受注)=工事案件数×成約率
 少し考えれば当たり前のこの数式。あなたの会社で受注を伸ばすにはどちらを伸ばすであろうか。案件数が限られている今、成約率を伸ばすのが有効と考えるかもしれない。それでは成約率を伸ばすには・・・
 この記事ではこの式をさらに細分化している。
 工事案件数=情報量×入手スピード×正確性
 成約率=自社優位性の促進度×顧客要求対応度
 つまり成約率を伸ばすには営業(経営者も含む)がいかに他社に負けず自社の優位性を確保し(これは技術力などをいっているのではなく、あくまで営業的な優位性である。顧客のトップとの接触など)、顧客が提示する条件(要求)への対応度(対応能力)をあげているかということになる。
 何かの目標を掲げるさいにこのように目標を細分化すればより明確な目標設定ができるようになる。上記の式はひとつの切り口にすぎず細分化の方法は多様である。あなたの会社でも受注アップに向けて何を向上させればよいのか考えてほしい。

終身建物賃貸借

終身建物賃貸借について顧客に尋ねられたので少しまとめてみた。終身建物賃貸借は高齢者専用賃貸住宅などに適用される制度で住宅のバリアフリー化や前払い家賃の保全措置を講じる必要があり知事の認可が必要である。よく比較されるのが有料老人ホームの終身利用権との違いであるが、後者は一時金方式による利用権といえる。また前者はあくまで賃貸借契約なので介護等のサービス部分の契約が別になっている。建物賃貸借の特別な形として認可が必要なものの利用者のみならず事業者側からの注目も集めている。
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