事業計画作成支援の研修講師を務めて参りました!

こんにちは。株式会社パールの安田です。昨日、大阪府商工会連合会さんからのご依頼で、府内の商工会、商工会議所の指導員さん向けに「事業計画作成支援」をテーマに3時間の研修講師を務めて参りました。

こちらの講座は4月に予定されていたのが新型コロナウイルスの影響で延期になったものです。アクリルボードで仕切り、受講者の皆さんはソーシャルディスタンスを保ちマスク着用、消毒徹底のなかで実施されました。たくさんの研修が延期されているなか、私にとって、その延期先の日程で行われた最初の研修となります。7月からそうした延期研修の予定が目白押し。なんともうれしい限りです。

さて、この研修はものづくり補助金や持続化補助金を念頭におきながら、しかし申請書の作成支援のポイントだけをお伝えするのではなく、経営計画や事業計画策定の支援についての基礎知識などもしっかりお伝えして参りました。

商工会や商工会議所さんの中には、これまで頻繁に支援をしているご経験をお持ちの方もいらっしゃれば、これまであまり支援経験が無いという方もいらっしゃいました。みなさん、やはり「手探り」で支援されていることもあって、今回の研修を通して、支援の在り方を再確認して頂けたようです。

終了後はたくさんの方から名刺交換をしていただき、質問もたくさんいただきました。これから大阪府内の公的支援機関を通した企業支援の案件が増えていくといいなぁと感じる次第です。

オンラインではなく、久しぶりの対面での研修。やっぱり「リアル」がいいなぁと再確認したのでした。

元気つうしん 2020年6月号 Vol. 59

~事務所だより~

こんにちは。安田コンサルティングの安田です。少しずつですが、新型コロナウイルスの自粛ムードが弱まってきました。「気のゆるみ」を危惧する声もあがっております。その一方で企業存続のためには早く経済活動を再開しなければなりません。手洗い・うがい等の基本の徹底がやはり大事です。

皆様の事業への影響はいかがでしょうか。弊所では、1.コンサルティング事業、2.セミナー等講演事業、3.許認可申請事業の3本柱で事業を行っていますが、2.については完全にストップしてしまいました。主催者が講演や研修の中止や延期を決めたため、4月~6月はほぼゼロの状態です。しかし1や3の事業のおかげでなんとかなっております。1つの柱ではなく複数の事業を持つことはリスク分散につながると改めて感じています。リスク分散といえば、最近ご相談で増えてきているのが公共工事への参入についてです。新型コロナウイルスの影響により大きな投資への意欲が低迷して住宅、非住宅ともに着工件数が今後しばらくは減少すると予測されています。この影響は数年続く可能性もあります。その減少分をどう補うかで注目を浴びているのが公共工事というわけです。すでに公共工事の入札に参加されている皆さまには今更の話となりますが、ここで改めて手順をまとめておきます。入札に参加するにはⅠ.建設業許可の取得、Ⅱ.経営事項審査申請、Ⅲ.入札参加資格申請の3つのステップを踏んでいきます。

  1. 建設業許可の取得
    入札に参加するためには建設業許可の取得が必須です。
    取得のための条件は大きく5つあります。

    1.建設業に関する経営経験(経営業務の管理責任者がいること)
    2 資格・実務経験等を有する技術者の配置(専任の技術者がいること)
    3 財産的基礎・金銭的信用を有すること(財産的要件)
    4 欠格要件等に該当しないこと
    5 建設業の営業を行う事務所を有すること

    許可の取得が可能かどうかは、いつでも安田コンサルティングまでご相談ください。

  2. 経営事項審査の申請
    建設業許可制度では、毎年会社の決算が得られるたびに決算変更届を提出することになります。入札参加を希望する場合には、決算変更届に加えて経営事項審査というものを受審します。これは会社の点数付けを行うものです。経営規模、経営状況、技術力、社会性等の項目を総合的に判断して総合評点と呼ばれる点数を算出します。この総合評点をP評点と言うこともあります。そのP評点は以下の式で算出されます。

    総合評定値(P)=X1×0.25+X2×0.15+Y×0.20+Z×0.25+W×0.15
    X1、X2、Y、Z、Wが先ほどの経営規模、経営状況、技術力、社会性等の項目を点数付けしたものになります。

    経営事項審査は決算ごとに行いますので毎年申請することになります。

  3. 入札参加資格申請
    経営事項審査が終わりましたら、各自治体に入札参加資格の申請を行います。自治体ごとに仕組みや提出書類が異なります。申請を一斉に受け付ける定期申請とは別に追加申請や随時申請を受け付けている自治体もあります。申請時期は自治体ごとに異なり、毎年行う自治体や2年または3年ごとに行う自治体があります。まずは地元の自治体で入札参加申請をされる場合が多いです。その後、大阪府や国の省庁といった具合に参加対象を広げていきましょう。
    入札参加資格が得られれば、個別に入札案件に参加することになります。自治体から入札案件の情報が提供されますので定期的な情報収集が欠かせません。

現在進行中の工事がストップしていたり、または営業に出かけられず夏以降の案件数が少ないといった場合、得られた時間を上記の準備に使うというのはいかがでしょうか。「これまで忙しくてなかなか手がまわらなかった」といったことに手を付ける絶好のチャンスといえます。

オンライン研修用に、家庭用ビデオカメラをWEBカメラ化してみました!

皆さん、こんにちは。株式会社パールの安田です。緊急事態宣言が解除され、6月1日からいわば、「新型コロナをおさえつつ経済活動を復活させる」期間に入りました。

株式会社パールの事業のうち、「セミナー研修事業」は大打撃を受けたわけですが、主催者さんの方では今後も開催したとしても「オンライン」の選択肢を捨てきれないといった状況です。

オンラインでのセミナー講師を何度か経験させていただきましたが、やはりオンラインであれば、それに適した環境整備が必要と思いました。その大きな問題は2点あります。

  1. カメラの性能
    Webカメラにはノートパソコンにつけられているものや外付けのものがありますが、そのどちらも望遠機能はついていませんし解像度もいまいち。ノートパソコンの画面をキャプチャして流す方法もありますが、ライブ感が無い・・・
    ちなみに外付けWebカメラには望遠機能がついているものがありますが、光学で3倍程度のものが多いです。「せめて家庭用ハンディビデオカメラぐらいの性能がほしい・・・」と思うことが多かったです。
  2. 録画
    オンラインセミナーでは通信回線等の問題できちんと配信されないトラブルもありました。配信ソフトには録画機能が付いていますので後日配信することは可能ですが、録画をオンにするとパソコンのリソースがそちらに持っていかれてしまいパフォーマンスが低下します。またディスク容量などの問題も出てきます。また録画できる映像の品質もそう高くはありません。

この2つの問題をなんとか解決できないだろうか・・・と色々調べていていきついた結果が、「家庭用ビデオカメラをWEBカメラ化できないか?」でした。

もちろん、そんなことを思いついたのが「世界で安田一人」なんてことはあり得ません。先人たちがノウハウをブログ等にたくさん残していました。そうした情報を参照しながら実際に組んでみたんです。そしたらノートパソコン側にはドライバー等のインストールもしないで簡単にビデオカメラをWEBカメラ化することができました。

それを簡単に絵に表してみました。

まずビデオカメラ。ここに映像出力の機能がついていないと始まりません。最近のビデオカメラはHDMIの出力端子が付いています。ただし、「miniHDMI」という小型端子であることが多いです。

次にキャプチャボード。写真に写っている赤い物体です。大きさはスマホより小さいぐらい。電源アダプタ不要で使えるのがいいですね。このキャプチャボードがHDMIからの信号をUSB3.0の信号に変換してくれます。

安田が購入したキャプチャボードはこちらです。

そしてビデオカメラとこのキャプチャボードを接続するHDMIケーブル。間違えてはいけないのがビデオカメラ側のHDMI端子はminiHDMIが多いということ。今回購入したのは以下のケーブルです。

これでビデオカメラとキャプチャボードをつなげることができます。次はノートパソコンとキャプチャボードをUSB3.0でつなげていきます。使用しているノートパソコンはかなり古いものですが、USB3.0の端子がついています。かならずそれを確認してください。

キャプチャボード側はUSB-Cという小さなUSB端子です。パソコン側はUSB-Aという一般的によく見る端子。だから接続するUSBケーブルはUSB-CとUSB-Aの端子が両端に1つずつついているものということになります。今回はこちらのケーブルを購入しました。

このケーブルは3mありますので十分なのですが、弊社ではセミナーや研修で使いたいので講師席にあるノートパソコンと離れた場所から撮影することも想定して、USB3.0の延長ケーブルも購入しました。電源供給することで信号増幅もできるタイプです。今回テストしましたら電源を使わなくても映像・音声を送ることができました。購入しましたケーブルはこちらです。

これで必要な設備は以上です。今回は故障・トラブルがあったとしても大丈夫なように、 キャプチャボードのみ2つ購入しました。(他のケーブルは家電量販店でも手に入ります)

それで、最初に思っていた懸念事項はどうなるのでしょうか。

ハンディビデオカメラは安価なものでもそれなりに光学ズームもついていますし、カメラのレンズも大きく性能もすぐれています。

録画についてはPCに録画しなくても、ビデオカメラにそもそも録画機能がついていますからビデオカメラの方で録画します。

そして、一番大事な臨場感。ビデオカメラに三脚を付けて定点で撮影してもそれなりなのですが、やはり講師や板書したホワイトボードなど随時ズームするなどしたほいがいいでしょう。それを一人でやることも可能ですが、できれば講師と撮影係は別の方がいいでしょう。

今回はビデオカメラをWEBカメラにしてしまうという取り組みをご紹介しました。参考になりましたら幸いです(^.^)