皆さん、こんにちは。株式会社パールの安田です。緊急事態宣言が解除され、6月1日からいわば、「新型コロナをおさえつつ経済活動を復活させる」期間に入りました。
株式会社パールの事業のうち、「セミナー研修事業」は大打撃を受けたわけですが、主催者さんの方では今後も開催したとしても「オンライン」の選択肢を捨てきれないといった状況です。
オンラインでのセミナー講師を何度か経験させていただきましたが、やはりオンラインであれば、それに適した環境整備が必要と思いました。その大きな問題は2点あります。
- カメラの性能
Webカメラにはノートパソコンにつけられているものや外付けのものがありますが、そのどちらも望遠機能はついていませんし解像度もいまいち。ノートパソコンの画面をキャプチャして流す方法もありますが、ライブ感が無い・・・
ちなみに外付けWebカメラには望遠機能がついているものがありますが、光学で3倍程度のものが多いです。「せめて家庭用ハンディビデオカメラぐらいの性能がほしい・・・」と思うことが多かったです。
- 録画
オンラインセミナーでは通信回線等の問題できちんと配信されないトラブルもありました。配信ソフトには録画機能が付いていますので後日配信することは可能ですが、録画をオンにするとパソコンのリソースがそちらに持っていかれてしまいパフォーマンスが低下します。またディスク容量などの問題も出てきます。また録画できる映像の品質もそう高くはありません。
この2つの問題をなんとか解決できないだろうか・・・と色々調べていていきついた結果が、「家庭用ビデオカメラをWEBカメラ化できないか?」でした。
もちろん、そんなことを思いついたのが「世界で安田一人」なんてことはあり得ません。先人たちがノウハウをブログ等にたくさん残していました。そうした情報を参照しながら実際に組んでみたんです。そしたらノートパソコン側にはドライバー等のインストールもしないで簡単にビデオカメラをWEBカメラ化することができました。
それを簡単に絵に表してみました。
まずビデオカメラ。ここに映像出力の機能がついていないと始まりません。最近のビデオカメラはHDMIの出力端子が付いています。ただし、「miniHDMI」という小型端子であることが多いです。
次にキャプチャボード。写真に写っている赤い物体です。大きさはスマホより小さいぐらい。電源アダプタ不要で使えるのがいいですね。このキャプチャボードがHDMIからの信号をUSB3.0の信号に変換してくれます。
安田が購入したキャプチャボードはこちらです。
そしてビデオカメラとこのキャプチャボードを接続するHDMIケーブル。間違えてはいけないのがビデオカメラ側のHDMI端子はminiHDMIが多いということ。今回購入したのは以下のケーブルです。
これでビデオカメラとキャプチャボードをつなげることができます。次はノートパソコンとキャプチャボードをUSB3.0でつなげていきます。使用しているノートパソコンはかなり古いものですが、USB3.0の端子がついています。かならずそれを確認してください。
キャプチャボード側はUSB-Cという小さなUSB端子です。パソコン側はUSB-Aという一般的によく見る端子。だから接続するUSBケーブルはUSB-CとUSB-Aの端子が両端に1つずつついているものということになります。今回はこちらのケーブルを購入しました。
このケーブルは3mありますので十分なのですが、弊社ではセミナーや研修で使いたいので講師席にあるノートパソコンと離れた場所から撮影することも想定して、USB3.0の延長ケーブルも購入しました。電源供給することで信号増幅もできるタイプです。今回テストしましたら電源を使わなくても映像・音声を送ることができました。購入しましたケーブルはこちらです。
これで必要な設備は以上です。今回は故障・トラブルがあったとしても大丈夫なように、 キャプチャボードのみ2つ購入しました。(他のケーブルは家電量販店でも手に入ります)
それで、最初に思っていた懸念事項はどうなるのでしょうか。
ハンディビデオカメラは安価なものでもそれなりに光学ズームもついていますし、カメラのレンズも大きく性能もすぐれています。
録画についてはPCに録画しなくても、ビデオカメラにそもそも録画機能がついていますからビデオカメラの方で録画します。
そして、一番大事な臨場感。ビデオカメラに三脚を付けて定点で撮影してもそれなりなのですが、やはり講師や板書したホワイトボードなど随時ズームするなどしたほいがいいでしょう。それを一人でやることも可能ですが、できれば講師と撮影係は別の方がいいでしょう。
今回はビデオカメラをWEBカメラにしてしまうという取り組みをご紹介しました。参考になりましたら幸いです(^.^)