事業承継ガイドライン20問20答

 企業の目的は継続的に利益を創出すること。経営にはヒト・モノ・カネが必要でありこのうちどれかが途切れても継続性は保てなくなる。その中で中小企業の経営者が頭を悩ましているのがヒトとカネだろう。カネは短期的、ヒトは長期的な継続性維持のためだ。
 中小企業庁から『事業承継ガイドライン20問20答』が発行されている。事業承継の必要性、その計画、手法(親族、従業員、M&A)、相談方法などが紹介され、例えば親族内での継承であれば株式譲渡方法、遺言の活用などの解説がある。
 事業継承は必ず計画的に行わなくてはならない。それは企業の存続を大きく左右するものだからだ。是非活用して欲しい。

数的処理の最後の講義

 LECにて担当した数的処理の最後の講義が完了した。全14回×3時間という豊富な内容であった。対象者も公務員を目指す学生の割合が最も多く、普段行っているセミナーや中小企業診断士受験生向け講義とも一風違ったものであった。
 講義の準備や講義自体を進めていく中で聞き手(受講生)の姿勢が他のものとは違うことに気がついた。まず受講生は将来を決める大きな節目におり進路自体も悩んでいるということである。高校受験や大学受験はいわば多くの人が通る道であるが、自分の進路を自分で選択し、公務員試験の合格を目指すことは自分独自の道なのである。それは一度以上すでに選択を経験している社会人とは大きく違うところであった。
 もう一つの違いは、受講生の受講の目的がかなり明確であること。そしてある意味、合格することが1つのゴールであることである。合格することが最も重要なのである。これは中小企業診断士の資格試験とはまた異なる部分である。試験に合格しなくては診断士は名乗れないがコンサルタントとして活躍することはできる。そういった意味では前者の場合、試験は絶対であった。
 自分としては数的処理(数学・算数)の楽しさを伝えたい気持ちもあったが、一部無味無臭な試験攻略的な講義が望まれる中では押し殺すしかなかったのが自分の中では残念であった。

社員のモチベーション

 社員のモチベーションを上げるためにどうしたらよいかと相談を受けた。
 モチベーションをあげるための具体例については書籍などから情報が得られるが、社長と話し合った結果、得られた結論は以下の通りであった。
 ・仕事を好きになってもらうことは一部の人を除いて不可能
 ・そのため仕事に対するモチベーションを高めることは不可能に近い
 ・人は自分のためになることしか一生懸命にならない
 ⇒ そこで「どうせ仕事だし、給料さえもらえれば・・・」という考えに推移していく
 ・その原因は自分の人生と仕事がリンクしていないことにある。
 ⇒ 「仕事から得られる自己満足は”給料”だけである」と結論づけてしまう
 ・今の仕事の先に自分の将来が見えてこない
 ・仕事の先に自分の将来を見ることはすぐには無理
 ・そこを毎日考える習慣をつける
 ⇒(具体的方策へ・・・)
 この相談を通じて自分でも気がつくところが多くあった。社員のモチベーションが低いのは仕事に対してではなく、自分に対してである。

マンション改修にもマッチングサイト

個人住宅のリフォームにはこのブログでも紹介しているリフォネットやホームプロなどの施工業者探しのためのマッチングサイトが存在するが、マンション管理組合などが主体で行うマンション改修についてもマッチングサイトが存在する。
『マン索ネット』がその1つだ。リフォネットやホームプロと同じように改修を行う際の手順や注意点などがわかりやすくまとめられており、改修情報を集めるだけでも有効なサイトになっている。
マンション改修を行う建設会社は是非登録を検討されたい。気になる登録料は無料である。ただし、改修内容に応じて2%~3%の情報提供料を支払わなければならない。しかし、一度改修を行い信頼を得られればリピートオーダにも繋がるし、あるいは各居宅からのリフォーム案件にも繋がる可能性がある。新規顧客開拓の営業費用を考えればそう高くはないと考える。

ホームページをブログ化

 ホームページのブログ化作業がようやく完了していた。もう1ヶ月以上前に準備は済んでいたのだが最終調整を行う時間が取れず今日まで延びてしまった。一見、普通のホームページとわからないようにしてある。まずはこのホームページでSEOにどのように影響してくるかを計測してみたいと思う。

ブログセミナー

 今日は泉佐野商工会議所でブログに関するセミナーを実施。約15名の前で、ブログの意味やビジネスでの活用の仕方。さらには開設から投稿までの説明を行った。1時間30分という短い時間であったが、最後には質問もいくつか頂いて有意義なセミナーとなった感じを受けた。
 「ビジネスでの活用」を直接的に表現すると「集客し売上を向上させる」ことにある。よく見かける「○○会社の社長日記」とは異なる。社長の趣味のゴルフについて書いても全く集客には繋がらないのである。また、店の商品紹介を行うブログがある。前者よりは”ビジネスに活用”しているといえるが、「集客し売上を向上させる」という意味では押しが足りない。顧客に行動させるところが抜けているのである。「予約されたい方はこちらへご連絡ください。電話番号・・・」などと、顧客に対して「次はどうすればいいのか?」を教えてあげると良い。単純なことであるがとても効果のある方法である。

建設人ハンドブック (2007年版・時事解説)

建設人ハンドブック (2007年版・時事解説)』が発売された。このハンドブックは毎年購入している。建設業の業界常識から時事的なトピックまでポケットサイズにまとまっているので非常に便利である。1年間を振り返ることもできる。
以下、発行の建設通信新聞社の紹介記事である。
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独禁法、ダンピング、耐震偽装……。激動の設産業界に次々と新しい波が押し寄せています。その動向を読み取るための100のキーワードを、最新データと最新情報をもとに、分かりやすく解説しました。
構成は、(1)新たな公共競争時代(2)変化に対応、新たな法制(3)建設産業行政の新ベクトル(4)業界なんでもランキング(5)建設産業界の最新動向(6)建設技術の最前線(7)建設産業の資格(8)建設市場、新たな需要(9)建設業の基礎データ(10)建設人の常識――の10章となっています。
よく使われる用語の説明、資格制度や各種ランキングも充実しました。研修のテキストや会議の資料、資格試験の参考書としてもご活用ください。
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今日は静岡

 今日は新規事業の販路開拓相談のため静岡県へ。今回訪問した企業は括りでいえば建設会社。しかし建物の施工は売り物ではない。施工を売らないわけではない。事業のほんの一部に施工があると考えたら良いだろうか。
 中小企業診断士として販路開拓をはじめ経営の支援をさせて頂く際に1つの基準を設けている。「自分がその商品・サービスを好きになれるか?」である。支援を実行に移すときはあくまで自分の口で語らなければならない。それが上辺だけのものかどうかは見る人が見ればすぐにわかることである。「自社の商品・サービスである」と認識しなければ貧弱な知恵を絞ったアイデアも見せかけのものにしかすぎない。

IT経営百選発表される

 今年の「IT経営百選」に選ばれた企業が発表された。171件の申請があり、その中で161社が選出された。実に9割に上る選出率であるが、推薦にITコーディネータ等の専門家が関係していることから応募されてきた内容のレベルが高かったものと推測する。
 都道府県・社名だけなのでその業種及びIT経営の内容は定かではないが、建設業でいえば住宅建築業界では有名な埼玉県のアキュラホームが選出されている。
 住宅もフランチャイズ系列などネットワークを形成する場合にはインターネットを活用したIT経営が考えられる。逆にフランチャイズ化された住宅建築においては予算と原価のブレが少ないため原価管理のシステム化はあまり効果が得られない。どちらかといえば営業支援などのシステム化の方が効果があろう。一部のフランチャイズ系列では営業支援システム(SFA)の提供も行っているようである。

それで、固定金利、変動金利どっち?

平成18年度優良住宅取得支援制度【フラット35】Sの受付期間が延長された。 長期金利が上昇するなか、住宅購入の見込み客は長期金利か変動金利かどっちがよいか迷っている。しかも情報が多すぎりるため、どこを軸として比較検討してよいかわからない。住宅金融公庫の名前ぐらいは知っていてもどんな商品があるのかもわからない。
そのような悩みを整理してあげるのは工務店の1つの役割ではなかろうか。住宅ローンで融資を行うのは金融機関であるが、金融機関で他機関の商品について説明は得られない。住宅取得に関して住宅ローンをひいき目無しにまとめられるのは工務店しかないように思える。地元の金融機関の商品情報をあつめ、都市銀行の商品情報をあつめ、住宅金融公庫の情報をあつめ、都道府県、市区町村の支援制度の有無などの情報をあつめ1つの小冊子にしてみてはどうだろうか?そして「限定100名様に無料でプレゼント!」とチラシを打つ。通常とは異なった反響が期待できるはずである。