元気つうしん 2022年7月号 Vol. 84

~事務所だより~

こんにちは。安田コンサルティングの安田です。本日は令和4年4月1日から開始されました経営事項審査の加入履行証明書の発行基準についてご案内します。基準を満たさなければ加入履行証明書が得られず、経営事項審査の点数が下がったり、自治体によっては入札参加資格を満たさなくなる場合もありますのでご注意ください。

  1. 簡易審査ページができました!!
    https://www.kentaikyo.taisyokukin.go.jp/tetsuzuki/flowchart/q1-1.html
    インターネット経由で「加入・履行証明願」受付可否の自動簡易審査を行うことができます。
    ※各都道府県支部で改めて審査を行いますので、証明書の発行をお約束するものではございません。
    ※発行対象外となった場合、基準を緩和している都道府県も
    あるため、各支部にお問い合わせ下さい。
    建退共大阪府支部(電話 06-6941-3650)
  2. 発行基準の概要
    一番の基本は「被共済者に見合う共済手帳の更新数があること」です。そして共済証紙の購入額や元請から現物交付された分、昨年度から繰越した証紙の分などが被共済者数×252日分に見合う額になっているかがポイントとなります。
  3. 案内資料
    発行基準について説明した資料が以下のURLで参照することができます。

https://www.kentaikyo.taisyokukin.go.jp/tetsuzuki/documents/publishing_k_s.pdf

 

~建設業ニュース

【公取委が独禁法違反防止へGメン創設、6月から総合工事業など緊急調査】

公正取引委員会は、独占禁止法に規定する「優越的地位の濫用」に関する執行体制の強化を目的に「優越Gメン」を創設しました。「総合工事業」など22業種を対象に、労務費や資材・燃料費の転嫁拒否事例の実態把握に向けた緊急調査を6月に開始します。法令違反が疑われる行為があれば、優越Gメンが実務を担う形で夏以降に個別の立ち入り調査を行う方針です。

緊急調査では22業種の10万社程度に調査票を送付します。年内にも調査結果を報告書にまとめ公表。その結果を踏まえ転嫁拒否が疑われる案件は立ち入り調査で対応し、関係事業者に具体的な懸念事項を明示した文書を送付します。

 

元気つうしん 2022年6月号 Vol. 83

~事務所だより~

こんにちは。安田コンサルティングの安田です。本日は事業承継と建設業許可の維持についてお話ししたいと思います。最近、こんな相談をよく受けます。
「息子に継がせるタイミングで法人化しようと思っているのだが・・・」
こうしたことを考えるうえで踏まえておくべきことを3項目紹介いたします。

  1. 建設業許可と法人化
    基本的に個人事業主から法人化した場合、建設業許可を再度取得する必要があり、これは避けることができません。気を付けた方がいいのは、公共工事の入札に参加するため経営事項審査を受けている企業です。経営事項審査の評点の中にある営業年数はもちろん、2年又は3年の完成工事高平均を算出する際に個人のときの実績を引き継ぎたいところです。それを可能とするための条件はいくつかあるのですが、その1つが個人事業主の代表者が新法人の代表取締役に就くこと。だから「法人化の際に息子が代表に・・」というのはこの条件を満たさなくなるため個人のときの実績が引き継げなくなるので要注意です。
  2. 経営管理責任者
    息子さんに事業承継し自分が引退するという予定であれば、経営管理責任者の要件を満たす人が誰になるかをよく考えなければなりません。息子さんと一緒に事業を実施していたのであれば息子さんが「補佐経験」として6年以上の実績があれば経営管理責任者になることができます。「別の会社で働いていた息子を呼び戻す」といった場合はこうした補佐経験がない状態なので別の人を経営管理責任者に据えるか、ご自身が代表でなくても取締役として残る必要が出てきます。
  3. 専任技術者
    よくあるケースが「自分は2級土木の施工管理技士を持っているが息子は資格を持っていない」というパターン。資格がなくても10年経験で専任技術者になることはできますが、それは工事種別ごとに重複しない経験年数が必要です。例えば、「とび」と「舗装」それぞれ10年、合計20年の経験で専任技術者になれますが、「解体も・・・」となると別の人が担う必要があります。専任技術者は役員でなくても社員であればいいので社員さんに要件を満たす人がいればいいですが、やはり今のうちに施工管理技士の資格取得を進めておく必要があります。

 

~建設業ニュース

【建設業許可業者数21年度末0.3%増、ピーク以降初の4年連続増】

国土交通省は22年3月末時点の建設業許可業者数を発表。総数は47万5293業者。前年度末に比べて0.3%、1341業者の増加でした。4年連続の増加です。
新規の許可取得は1万8806業者(前年度比5.4%、1064業者減)。
29の業種区分の許可総数は167万3673業者で、前年度末に比べ2.0%増加。複数業種の許可を受けた事業者の割合は53.3%となり、前年度末に比べ0.4ポイント増加しました。
取得業者数が増加したのは前年度と同じ25業種。増加数のトップは「とび・土工」の2617業者(前年度比1.5%増)。減少数のトップは「建築」の1717業者(1.2%減)でした。

元気つうしん 2022年5月号 Vol. 82

~事務所だより~

こんにちは。安田コンサルティングの安田です。本日は2022年4月18日に豊岡市商工会さんにて講師を務めて参りました「事業計画作成支援セミナー」の様子をご紹介いたします。

2時間のセミナーで事業計画を作成することの重要性、その方法、さらには小規模事業者持続化補助金の概要を伝えるという盛沢山の内容でした。

  1. 補助金、助成金についての基礎知識
  2. 採択されるための様々なノウハウとポイント
  3. 小規模事業者持続化補助金について
  4. 経営計画書の策定の必要性について
  5. 経営分析(自社の強み)を活かした実現可能な経営計画書の書き方について
  6. 経営計画書作成の手順について
  7. 採択後の手続きについて

今回の持続化補助金は通常枠と特別枠に分かれており、特別枠は、賃金引上げ枠、卒業枠、後継者支援枠、創業枠、インボイス枠の5つになっております。それぞれの補助金額、補助率は下記の図をご覧ください。

セミナーの最後には募集要項から記載すべき項目を抜粋した記入様式を提供させていただき、受講された皆さんが事業計画を効率的に作ることができるように配慮いたしました。

今回は募集人数を超えたお申込みを頂いたそうで、持続化補助金に対する注目度の高さをうかがうことができました。受講された多くの方から名刺を交換していただき、セミナーの内容に満足していただけたようで良かったです。

 

~建設業ニュース

【国交省:下請取引で元請に7項目改善要請、法定福利費内訳明示など】

国土交通省は主要な元請企業を対象にしたモニタリング調査の結果を明らかにしました。法定福利費に着目すると、内訳明示が不十分だったり適正額が設定されていない恐れがあったりするケースが一定割合ありました。結果を踏まえ、七つの改善すべき事項を通知しました。
調査で不適切な傾向が強かった事項を抽出し、▽標準見積書の活用などの働き掛け▽契約書や見積書での法定福利費の内訳明示▽適正な社会保険への加入を確認できない作業員の現場入場▽合理的根拠のない一方的な値引き(指し値発注)▽技能者の賃金上昇を阻害する単価設定▽労務費相当分の現金支払い▽適正な施工体制の確立の7項目で改善や配慮を要請しました。

元気つうしん 2022年4月号 Vol. 81

~事務所だより~

こんにちは。安田コンサルティングの安田です。本日は3月に参加してまいりましたSDGs勉強会のことをご紹介したいと思います。

SDGsとは「持続可能な開発目標」ということで掲げられた17の目標のことをいいます。下に掲載している図は皆様もどこかでご覧になったことがあるのではないでしょうか。

勉強会では講師の方のレクチャーがあったあと、SDGsカードゲームを行い楽しみながらSDGsについて学びました。安田が学んで印象的だったものを以下に記載いたします。

  • SDGsの達成度は156か国中18位だったこと
  • 日本ががんばっている項目は多いが、「15陸の豊かさも守ろう」は停滞どころか下降気味であること
  • 賞味・消費期限が短い食品を選ぶ「てまえどり運動」があり、「エシカル(道徳的)消費」と呼ぶこと
  • ジェンダー(性別)ギャップは156か国中120位でG7各国のなかで最下位であること

そして、カードゲームの解説書を読んで「SDGsというと、ボランティアとか社会貢献とか環境リサイクルとか・・・なんだか難しそう」という印象がかなりやわらぎました。私たちにできることは本当にたくさんあって、例えば・・・

  • 児童相談所全国共通ダイヤル189のことを会社みんなで周知し合う
  • 男女で分けて行う仕事や家事を逆にして考えてみる
  • トイレの水を流すとき強弱を使い分ける
  • 車を買うときはエコカーを選ぶ
  • 使わなくなったものをすぐに捨てるのではなくフリマアプリなどを使ってみる

・・・などです。

その解説書には「1人の100歩より、100人の一歩が世界を変えられる」とありました。微力だけど無力じゃないことを意識して自分でもできることを進めていきたいと思います。

 

~建設業ニュース

【2023年1月開始予定の経営事項審査改正案】

国土交通省は、担い手の確保・育成や災害対応力の強化、環境配慮の推進といった観点で検討していた経営事項審査(経審)の改正案を明らかにしました。「W点(その他の審査項目〈社会性等〉)」の評価項目を変更。建設キャリアアップシステム(CCUS)を現場で導入する企業を評価し、元請として就業履歴蓄積に全工事現場、あるいは全公共工事現場で取り組んだ場合に加点します。意見募集などを経て2023年1月の施行を想定しています。

CCUSを全現場で導入する企業は15点、全公共工事で導入する企業は10点を付与します。現場登録とカードリーダー設置などの就業履歴蓄積に必要な措置を講じることが要件となります。運用上は要件を満たすとの誓約書を提出してもらい、許可行政庁が抽出調査で確認します。虚偽申請には営業停止処分などで対応する方針です。

担い手の確保・育成に関しては、ワーク・ライフ・バランスに関連する認定制度の取得企業も加点対象とする。▽くるみん認定▽えるぼし認定▽ユースエール認定-などの取得企業に最大5点を付与します。

災害復旧に使用する建設機械の保有状況を加点する仕組みを拡充。「ロードローラー、振動ローラーなど」、「ブレーカー、解体用つかみ機など」、「高所作業車」を新たに加えます。「大型ダンプ」の加点対象は最大積載量5トン以上に限定せず、土砂の運搬が可能なダンプ全般に広げます。

現状でISO認証の取得企業が対象となる環境配慮への加点評価は、対象となる認証制度に「エコアクション21」を追加。認証手続きの簡便さを踏まえ、加点はISO認証の5点より小さい3点に抑えます。

元気つうしん 2022年3月号 Vol. 80

~事務所だより~

こんにちは。安田コンサルティングの安田です。3月となりました。梅の花が咲き始め少しずつ春めいてきました。今回は年度がかわるこの時期にお問い合わせいただく補助金についてお知らせしたいと思います。

今回ご紹介する補助金は「小規模事業者持続化補助金」と「ものづくり・商業・サービス補助金」です。令和4年度に入りますと、これまでの同名の補助金と少し様変わりいたします。

小規模事業者持続化補助金

申請類型 補助上限額 補助率
通常枠 50万円  2/3
※成長・分配強化枠の一部の類型において、赤字事業者は3/4)
成長・分配強化枠 200万円
新陳代謝枠 200万円
インボイス枠 100万円

赤字など業況が厳しい中でも、賃上げ等に取り組む事業者や、事業規模の拡大に取り組む事業者向けに特別枠(成長・分配強化枠)を創設し、補助率や上限額を引き上げます。

(成長・分配強化枠)最大200万円、補助率原則2/3(赤字事業者の場合には3/4)

後継ぎ候補者が実施する新たな取組や創業を支援する特別枠(新陳代謝枠)、免税事業者からインボイス発行事業者に転換する場合の環境変化への対応を支援する特別枠(インボイス枠)を創設し、上限額を引き上げます。

((新陳代謝枠)最大200万円・(インボイス枠)最大100万円、補助率2/3)

 

ものづくり・商業・サービス補助金

申請類型 補助上限額 補助率
通常枠 750万円(5人以下)

1,000万円(20人以下)

1,250万円(21人以上)

1/2
回復型賃上げ・雇用拡大枠 2/3
デジタル枠
グリーン枠 1,000万円(5人以下)

1,500万円(20人以下)

2,000万円(21人以上)

ものづくり補助金にも様々な枠が設けられましたが、これまで一律で補助上限額が1,000万円だったのが従業員数によって3段階に分かれるようになりました。詳しくはこちらのURLをご覧ください。(https://portal.monodukuri-hojo.jp/

 

 

~建設業ニュース

【ニュースではありませんが・・・また宣伝させてください!】

2016年から始めていますカンボジア自転車プロジェクトですが、2022年も継続しております。先日、2021年のご協力者に向けた返礼品の送付が完了いたしました。それと同時に2022年のご協力者の募集も開始しております。ホームページにてご案内しております。2021年の活動の様子なども掲載しておりますので是非ご覧ください。

http://cam-bi.net

カンボジアの子ども達が学校に通いつづけられるよう自転車をプレゼントしようというプロジェクトです。是非ご協力ご検討ください。

元気つうしん 2022年2月号 Vol. 79

~事務所だより~

こんにちは。安田コンサルティングの安田です。本日は最近問い合わせが増えております建設業許可の取得要件について解説いたします。

ここでは大阪府知事の一般建設業の許可について説明いたしますが、国交省大臣許可や特定許可については別途お問い合わせください。

許可の要件は概ね5つあります。

1.経営管理責任者

建設業の経営経験を5年有する人のことです。経営経験とは法人での役員(取締役)としての経験や個人事業主としての経験をさします。これらは期間を合算することも可能です。直接の経験ではなく補佐の経験でしたら6年となります。補佐した内容や組織図などを示して補佐経験とします。「経営者をずっとサポートしてきたが役員ではなかったので・・・」という方も是非ご相談ください。また建設業における役員等の経験は2年しかないが、財務・労務・業務運営などの業務経験を有して補佐する人を置く場合も認められます。こちらは少々複雑ですので詳しくはお問い合わせください。

2.専任技術者

施工管理技士などの有資格者か10年経験で示します。自らの会社や事業主としての経験以外に、別の会社での勤務経験もカウントされます。その場合、社会保険や雇用保険の加入期間で在籍を証明します。また当時担当した工事に関する契約書や請求書なども必要となってきます。勤務先の企業の協力が必要となります。

3.事務所要件

パソコンやプリンター、電話などがあって事務所機能を有することを写真で示します。事務所要件は自宅の1室でも構いません。ただし賃貸住宅で契約が「居住用」となっている場合は事務所としての利用について承諾書を取得する必要があります。ちなみに「電話」は必須で携帯電話だけで営業しており固定電話を引いていないというのは認められません。

4.財産要件

自己資本の額が500万か、500万円以上の残高証明で示します。自己資本というのは貸借対照表の「純資産の部」のことを言います。「資本金が500万以上」と誤解されている方が多いようですが、資本金が500万あっても赤字続きで利益剰余金がマイナスとなり純資産の部の合計が500万に満たない場合は残高証明が必要となります。

5.欠格要件

過去に建設業の営業を取り消され一定期間経過していない場合や、破産手続きの決定を受けて復権を得ていない人、禁固以上の刑を受けてその執行が終わり5年を経過していない人などが該当します。

以上が許可の取得要件となりますが、ご自身の許可取得が可能かどうかは是非お気軽にお問い合わせください。

 

~建設業ニュース

【国交省ら/賃上げ表明で総合評価加点/配点割合の5%以上加算、4月から政府調達で

賃上げを積極的に行う企業を調達で優遇する政府方針を踏まえ、国土交通省は総合評価方式を活用したすべての発注案件で新たな加点措置を導入します。一定水準の賃金引き上げで従業員と合意したことを示す「表明書」を提出した入札参加者を加点します。配点割合は加算点・技術点の合計の5%以上に設定します。例えば40点満点の場合、表明書提出による加点は3点(合計の約7%)となります。4月1日以降の契約案件に適用されます。

入札関連以外でも例えば補助金でも賃上げ加点が積極的に行われるようになってきました。政府は様々なところで賃上げを要求するようになってきていますが、先行きが見通せない中で難しい判断を迫られそうです。

 

元気つうしん 2022年1月号 Vol. 78

~事務所だより~

旧年中は格別のお引き立てを賜り誠にありがとうございました。
本年もご支援のほど何卒よろしくお願い申し上げます。

安田コンサルティング
代表 安田勝也

改めましてこんにちは。安田コンサルティングの安田です。本日は最近お問合せいただくことが多いCPD単位取得による経審W点の評価アップについてお伝えいたします。

いきなり複雑な数式で申し訳ございません。CPD単位取得によるW点アップについてどうしても切り離せない式ですのでご容赦ください。

  • Z1:技術者数は、監理技術者になる資格を有する者、主任技術者になる資格を有する者、一級技士補及び二級技士補の数の合計です。
  • Z2:技能者数は、審査基準日以前3年間に、建設工事の施工に従事した者であって、作業員名簿に氏名が記載される者(ただし、建設工事の施工の管理のみに従事する者(監理技術者や主任技術者として管理に係る業務のみに従事する者)は除く)の数です。
  • 控除対象者数は、審査基準日の3年前の日以前にレベル4の評価を受けていた者の数です。

赤で示すZ3(基準日前1年間における技術者1人当たりが取得したCPD単位数)とZ4(基準日前3年間における能力評価基準で1以上レベルアップした建設技能者の割合)は以下の表に当てはめて計算いたします。

CPD単位数は付与団体により換算された値を用います。具体的には同封の株式会社ワイズのチラシをご参照ください。計算は少々複雑ですが、CPD単位の取得がW点アップにつながります。経審の評価点数を向上させたい場合には是非ご検討ください。

 

~建設業ニュース

【国交省/労務費・法定福利費の適正確保へ働き掛け強化/元下と発注者に同時要請

国土交通省は技能労働者の賃金上昇に向け、標準見積書を活用し労務費と法定福利費を適正に確保するよう働き掛けを強めます。元請と下請の両方に関係経費の内訳明示と見積もりの尊重を要請します。建設キャリアアップシステム(CCUS)の普及を見据え、技能者の地位や能力を見積もりに反映するよう促します。地方自治体には請負代金内訳書の法定福利費内訳額の確認を要請し、適切な履行につなげていきます。民間発注者にも足並みをそろえた対応を求め、建設工事に関わる関係者全体で適正契約の認識を共有していきます。

元気つうしん 2021年12月号 Vol. 77

~事務所だより~

こんにちは。安田コンサルティングの安田です。本日は中小企業大学校金沢キャンパスの研修で「決算書の見方入門講座(建設業向け)」の講師を務めてきました様子をご紹介します。

こちらの講座は敦賀信用金庫のお取引様向けに企画された研修で、受講者は地域の建設会社の皆様に加え、信用金庫さんの若手社員の皆さんも加わりました。開催は3回に分けてそれぞれ3時間。合計9時間の研修となりました。

構成や内容は以下の通りです。

【研修の狙い】

決算書は日々の事業活動の成果が年度での実績となって表わされるものです。決算書の見方がわかると、自社の現状把握が可能となり、これからの活動を考える指針になるため、今後の業務にも大いに役立ちます。本研修では、決算書の仕組みや用語の意味、数字の流れなどを理解します。また、実際の企業活動との連動をイメージしながら、決算書を読み解くポイントを学びます。

【特徴】

・モデル決算書を題材にした演習を通して、決算書の仕組みを理解します。
・決算書から企業の活動内容の読み解き方を学びます。
・決算書のどこに注目して見ればよいかがわかります。

【構成】

a決算書の読み方

決算書を読む上で必ず理解しておきたい事項について学びます。

・決算書で使われる用語の意味
・損益決算書と貸借対照表の読み方
・建設業ならではの会計処理について

b財務分析の基本

各勘定科目の意味、収益性・効率性・生産性を中心とした財務分析の基本を学びます。

・財務分析(収益性、効率性、生産性)の分析指標
・分析結果を踏まえた改善策について
・経営事項審査のY評点に関する財務分析指標について

cキャッシュフロー経営

実際の企業活動との連動をイメージしながら、決算書の読み方への理解を深めます。

・利益と資金繰りの違い
・キャッシュ・フロー計算書を読むポイント
・キャッシュを増やす経営の在り方

建設業向けですので、建設業会計の特徴や、経営事項審査のY評点についての解説なども盛り込みました。そしてもちろんキャッシュフロー経営についても。工事期間が長く運転資金も多くなりがちな建設業においてキャッシュを残す経営の在り方を解説させていただきました。

~建設業ニュース

【国交省/技能者の処遇改善にCCUS活用検討/レベル別に手当て検討企業も】

建設キャリアアップシステム(CCUS)の現場利用を促進し、技能者の処遇や働き方の改善につなげる取り組みが行われています。国土交通省はCCUSによる現場入場の記録を週休2日工事などに活用し、技能者の休暇取得に役立てる方策を検討中です。CCUS登録技能者の技能レベルに応じ、手当の支給額を段階的に設定する方法を検討する大手ゼネコンも出てきました。企業独自の先駆的な取り組みの水平展開も期待されています。建設現場の週休2日の推進に向け、CCUSを活用するアイデアなどが挙がっています。週休2日の実施状況を確認する際、CCUSによる現場入場の記録を用います。地方自治体など公共工事発注者を主なターゲットに据え、週休2日モデル工事を取り入れやすい環境を整える狙いがあります。特にモデル工事の導入割合が1割に満たない市区町村で週休2日を推進していきます。

元気つうしん 2021年11月号 Vol. 76

~事務所だより~

こんにちは。安田コンサルティングの安田です。本日は兵庫県の朝来市商工会さん主催のセミナー「~経営革新計画・事業計画~売上を増やす方法を考えるセミナー」で講師を務めてきたことをご紹介いたします。

こちらが案内のチラシです。

セミナーは昼の部と夜の部の2部構成で以下の内容にて行われました。

1.経営革新とは何か?その概要とアイデア発想法

2.経営計画についての基礎知識

3.経営革新支援制度

4.経営革新計画の書き方

5.事業再構築補助金、ものづくり補助金、小規模事業者持続化補助金

 

「経営革新って何?」「取り組んでみたいけどどうしたらいいの?」「補助金は使えるの?」といった疑問をもつ事業者の方々向けにアイデアの発想法、経営計画についての基礎知識、強みや競争優位性について、外部環境の分析などを解説。さらには補助金申請を検討するにあたっての組み立て方、パターンについても説明しました。売上拡大についても単に顧客を増やすための販路開拓以外に色々とある方法についてもご紹介。本当に盛り沢山の内容でした。

参加いただいた方々からは質問をいただいたり、商工会の個別相談にお申込みいただいたりと満足いただけたように感じました。

 

~建設業ニュース

【CCUS-登録窓口増加で普及後押し/全建傘下5建協が認定機関に】

建設キャリアアップシステム(CCUS)の登録申請で受け付けの間口を広げる新たな動きが出ています。全国建設業協会に加盟する5県の建設業協会が「認定登録機関」として業務を相次ぎ開始しました。普及拡大の後押しになりそうです。

CCUSの認定登録機関は、技能者や事業者の登録申請書類を窓口で受け取り、必要に応じて記入を補助します。本人情報や保有資格などを確認し、CCUS運営主体の建設業振興基金に代わり最終登録まで行います。

振興基金によりますと、認定登録機関の数は9月30日時点で計204カ所となっています。振興基金HPによりますと大阪では「建設業サポートデスク(https://www.ccus-support.com/)」が認定登録機関となっています。

元気つうしん 2021年10月号 Vol. 75

~事務所だより~

こんにちは。安田コンサルティングの安田です。最近、経営事項審査のY評点について質問や改善の相談を受けることが増えてきました。本日はY評点の算出に使われる8つの指標と改善のポイントをご紹介いたします。Y評点は決算書をもとに財務的な経営状況を点数化したものです。点数化のために負債抵抗力、収益性・効率性、財務健全性、絶対的力量の4分野、それぞれ2つずつの指標にて算出します。

負荷抵抗力

記号 経営状況分析の指標 単位 数値アップのポイント
X1 純支払利息比率 % 支払利息の減少・売上アップ
X2 負債回転期間 ヶ月 負債の減少・売上アップ

収益性・効率性

記号 経営状況分析の指標 単位 数値アップのポイント
X3 総資本売上総利益率 % 売上総利益の改善・総資産の縮小
X4 売上高経常利益率 % 経常利益アップ

財務健全性

記号 経営状況分析の指標 数値アップのポイント
X5 自己資本対固定資産比率 % 純資産の増加・固定資産の縮小
X6 自己資本比率 % 純資産の増加・総資産の縮小

絶対的力量

記号 経営状況分析の指標 単位 数値アップのポイント
X7 営業キャッシュフロー(絶対額) 億円 利益の獲得・減価償却、引当金の計上・売上債権、棚卸資産の減少
X8 利益剰余金(絶対額) 億円 利益の獲得

※営業キャッシュフローは以下のように計算します。
経常利益+減価償却実施額±引当金増減額-法人税住民税及び事業税±売掛債権増減額±仕入債務増減額±棚卸資産増減額±受入金増減額

~建設業ニュース

【国交省が特定技能の受入促進/元実習生と企業のマッチング支援】

国土交通省は建設分野で就労する外国人材の受け入れ環境整備に注力していきます。コロナ禍で特定技能外国人の認定件数が伸び悩む中、元技能実習生と受け入れ企業のマッチング支援などを展開します。2022年度予算の概算要求で関連経費2億3700万円(前年度2億2000万円)を計上しました。

建設分野の外国人就労制度は新在留資格の「特定技能(特定技能1号)」と、22年度までの時限措置の「特定活動(外国人建設就労者受け入れ事業)」に分かれます。20年度の集計で、技能実習生を含む外国人約11・1万人が国内の建設現場で活躍しています。

特定技能外国人は技能実習と特定活動からの移行者が中心で8月末時点で約5500人が認定されているものの、就労済みは約2800人にとどまっています。新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)に伴う入国制限などの理由で、多くの人材が待機中の状態になっているそうです。国交省は現地の送り出し機関と連携し、元実習生と受け入れ企業のマッチング支援を22年度本格的に始めます。母国に帰国した元実習生の情報を把握し、特定技能の在留資格取得を働き掛けます。現地での説明会などを通じ受け入れ企業とのマッチングを後押しします。