がんばれ資材店 がんばれ工務店

 「がんばれ資材店、がんばれ工務店
 いま私が読んでいる書籍のタイトルです。建設会社と切っても切れない仲である建材・資材店。どのような経営努力をされているのか興味があって、思わず購入してしまった本です。まだ途中ですが、関東を中心に多くの資材店・工務店が行っている経営の内容をインタビュー形式で紹介しており非常に興味深いです。
 「木材住宅も継手金物との組み合わせなら30年。木材だけなら100年は耐える。」・・・木材の世界に生きる方々の昔ながらの職人気質に触れることができる貴重な一冊だと思います。

セミナーで実践していること

以前、「すごい会議」で紹介しました研修で学んだことを2点実践しています。
セミナーを開始する前に受講生の方々に「会議終了後にはどうなっていたいですか?」と「最近あった良いことは?」を尋ねることです。セミナー資料の1枚目に回答用紙を挟んで必ず書いてもらうようにしています。効果のほどはまだわかりませんが、書いてもらうことで、まずセミナーの内容をメモされる方が多いように思います。この間の福岡県でのセミナーでもそのように感じました。
施工現場などでも効率的な会議を運営し、会議運営に要する人件費等のコスト縮減にも貢献できればと思ってます。

2日目も無事終了

 2日目は小倉にてセミナーです。昨日と同じテーマだったのですが、昨日の反省点を修正しながら話をまとめました。同じテーマで2日間連続セミナーを行うと非常に勉強になります。工夫した方が良いと思ったことがすぐに展開できるからです。
 どれだけ私からのメッセージが伝わったかは直接開催のセミナーではないためできないのですが、もし今後アンケート結果など拝見できれば参考にしたいと考えています。

 話はまったく変わりますが、日経産業新聞に工事で出た土砂を使って、人工的に干潟を作る取組みが紹介されていました。広島市の取組みで広島湾の似島が施工場所です。五洋建設によるものです。
 昨今の建設業の不祥事の連続。悪い話ばかりではなく、環境対策への取組みなど明るい話題もあって少しほっとしました・・・

1日目終了

 建設業セミナーの1日目が無事終了しました。
 経営コックピットの話を通じて情報システムの導入を成功させるにはどのように行えばよいか自分なりの考えが述べられたと思います。
 当日のセミナーには他にもあさかわシステムズ株式会社の建設業向けERPパッケージ「建設プロステージ」、(株)キングジムの電波時計とQRコードを組み合わせた勤怠管理システムや(株)エヌ・アイ・コンサルティング のSFAシステムなども紹介され、長丁場でしたが非常にバラエティに飛んだ内容だったように思います。
 明日は小倉にてセミナーです。近くで宿の確保ができなかったため、少し離れた門司港でこの記事を書いています。門司港の町並みは「レトロ」をテーマにしているらしく、古き良き建物と港湾が美しく組み合わさっています。くわしくは門司港レトロ倶楽部を見てください。

明日より福岡県で建設業セミナーを開催

詳細はホームページにて。
国土交通省が発表した「経営コックピット」について解説を行うとともに実務的にどのようにしたらよいかを話します。「経営コックピット」は経営の数値目標の達成状況をいつでも把握できるような情報システムのことをいいます。ただ、気をつけないといけないのはやみくもに情報システムを導入すれば良いというわけではなく、業務の管理レベルにあった情報化が大切です。これは資料((財)建設経済研究所のホームページから)にも統計データとして業務管理のレベルと情報化のレベルがマッチしていないと利益率が低下している傾向があると紹介されています。
明日より福岡県内の2ヶ所でセミナーを行います。少しでも多くの建設会社に正しく効果の得られる情報化の具体的な手法を理解してもらえればと考えています。

経営者と会計

 「経営者は会計を理解する必要がある。」
 これは正解だろうか?私は正解だと思う。
 だからといって簿記を勉強して仕訳や試算表の作り方を勉強しろと言っているのではない。会計を経営に活かすために原理原則を理解するという意味だ。商売の基本は利益=売上-原価であるが、利益=資金ではない。多くの企業で利益をあげているのに資金繰りが苦しいのはそのためである。それを「何故か?」と経理担当者に尋ねても「経理上そうなるのです。」としか回答がない。経理担当者からみたらあたりまえなのだ。しかし経営者からみれば利益が出ているのに現金が残っていない事実を自分なりの考えで理解する必要があるだ。
 京セラの稲盛社長の著書稲盛和夫の実学―経営と会計でも同様の記述がある。安価な文庫本があるので是非一読を薦めたい。

環境経営度ランキング

日経産業新聞より
日本経済新聞社が1997年から毎年実施している環境経営度調査(今年は第9回)の結果が紙面で発表されている。ランキングは製造業、非製造業にわかれ、非製造業はさらに細分化され建設業もこの中に分類されている。調査は7分野のサブカテゴリごとに100点満点でスコアリングされ、最高得点は700点となる。サブカテゴリは運営体制、長期目標、汚染対策、資源循環、製品対策、温暖化対策、オフィス。
建設業でのトップは大成建設。160項目もの環境負荷を独自評価するシステムを構築している。ホームページのトップにも大成建設のエコロジカルプランニング」の特集を組むなど環境への熱心な取組みが伺える。2位は大林組で3位は日立プラント建設となっていた。各社ともホームページでは環境対策への取組みを細やかに紹介している。
サブカテゴリごとのトップは以下の通り。
運営体制:新日本空調
長期目標:銭高組
 汚染対策:大成建設
資源循環:NECネッツエスアイ、三平建設
製品対策:大林組
温暖化対策:東芝プラントシステム
オフィス:大林組
(いずれも紙面発表の中からサブカテゴリ100点のものを抽出)

チラシ

 新聞の折込チラシには戸建住宅やマンションの販売を目的にするものが本当に多い。しかも良いイメージをもってもらうために写真などを多く使ったフルカラーのものである。このチラシ、相当広告宣伝費をかけているようだが、そのコストは当然販売価格に組み込まれる。派手なわりにはあまりに枚数が多くほとんどが見ないままゴミ箱行きである。まぁそれは今現在住宅を購入する予定が全く無いからという理由もあるが・・・
 それとは逆に2色刷り(緑と黒)の印象的なチラシがあった。学習塾のものだが数あるチラシの中でスーパーのチラシよりも先に目が留まった。しかも関係ないのに最後まで見てしまった。おそらく2色刷りでなおかつ緑だったためだろう。
 リフォーム会社のチラシはメニューチラシで2色刷りあることが多いが、正直どうも胡散臭くみえて仕方が無い。でも豪華なカラーでチラシをうっても反応は薄い。原因は色ではないように思える。やはり人の気配がしないからだろうか。チラシの向こうではどんな職人さんや営業担当の人が働いているのか全く見えないのである。無機質なメニューだけ。担当者の写真を載せてリフォームに関するこだわりや考え方でも載せれば幾分違いが出せると考えている。
 これをもとに次回の営業ツールネタはチラシをまとめてみようと思う。

今すぐ使える調達サイト

 昨日の日経産業新聞から
 アルファパーチェスの副資材ネット購買システムが紹介されていた。五洋建設と連携した仕組みだ。このシステムでは本社・支店はもちろん各工事現場からも副資材をネットで購入することが出来る。ここまでなら色々なところでやっているし、逆に現場ではネットなんぞ使わなくてもすぐに副資材を納入してくれる足回りの良い協力会社があって、現場代理人はそんな会社をいくつか知っており利用している。
 この仕組みは全国の各現場での購買データを一括で本社へ送り五洋建設も本社一括で支払うというものである。どんなメリットがあるかといえば、集中購買のメリットを考えればよい。特に各現場で煩雑であった伝票処理が合理化できるし、現場でどこが安いかなど探す時間が節約できる。時間の節約は工期短縮につながりコストダウンとなる。五洋建設も2年間で5,000万円のコストダウンに成功したらしい。
 中小企業でこのようなメリットがでるかは疑問だが、副資材の購買会社を1つに絞り、集中購買のメリットを活かしながら、購買業務を簡素化するモデルは活用できる。

建設業セミナー(福岡)

12月8日、9日に福岡で建設業セミナーを行います。
今回の主催は富士通ビジネスシステム殿。
セミナーのタイトルは『建設業の生き残りをかける~社長のための『経営コックピット』とは?~』で、(財)建設経済研究所が昨年発表した報告書を元ネタとして建設業のIT化についての話を行います。詳しくは私のホームページでも紹介しています。参加費無料です。
この報告書で一番おもしろいのは、アンケートから経営レベルとIT化レベルに差異が大きいと経常利益率が悪くなる傾向がつかめていること。その他にも様々な分析結果が記されており、建設業とIT化を主体においている私にとっては興味深く読むことができます。