工務店向けキッチンリフォームチラシ

 工務店において新聞折込チラシは有効な販売促進活動の1つである。しかし、従来からあるメニュー型のチラシではろくに読まれもせず捨てられるのがおちである。チラシの内容も顧客の気持ちになって考えれば自ずと盛り込むべき必要な情報が見えてくるものである。そんな中で今回はキッチンリフォームを題材にして実験的なチラシを作ってみた。
Kitchen このチラシのポイントは以下の通りである。
ポイント1.目を引くタイトル・・・チラシを最初に見るのは決定権のある主人ではなく常日頃からリフォームしたいと考えている主婦である。
ポイント2.顔を見せる・・・社長、施工担当者の顔とプロフィールを掲載することで、顧客の警戒心を少しでも解くことが目的である。
ポイント3.自社のこだわりを訴求・・・社長のリフォームに対するこだわりを掲載する。顧客は「こだわる工務店」が大好きである。
ポイント4.複数の特典・・・一番重要なのは最後の特典。「絶対に売り込まない」はかなり覚悟が必要であるが、これは電話応対する担当者に徹底させる必要がある。
ポイント5.見易さより情報量・・・このチラシはキッチンリフォームをしている人だけに見てもらえればよい。すなわち見た目をスッキリさせるよりも必要な情報はできるだけ掲載する方が良い。
ポイント6.キャッチフレーズ・・・社名の近くに親しみやすいキャッチフレーズがあると良い。
ポイント7.色・・・このサンプルはカラーで作ってあるが、白黒で印刷しても見劣りしないようにコントラストに気を配っている。チラシは単色で良い。その分、色には徹底的にこだわってほしい。黒でももちろんかまわない。赤単色は結構多いので避けた方がいいであろう。豪華なカラーチラシは絶対にやめておいた方が良い。建売住宅のチラシに埋もれるだけである。

 このようにチラシを単なる”チラシ”と安易に考えているのと、徹底的にこだわって作るのとでは大違いである。あなたの会社も徹底的にこだわったチラシを作ってみると良い。

※ここで掲載しているチラシは架空のものです。商品名等一部実在する情報がありますが、あくまでサンプルとしてご参照ください。

ここが知りたい 経営状況分析Q&A

 財団法人建設業情報管理センターにて『ここが知りたい 経営状況分析Q&A』のページが更新された。5月1日からの経営事項審査内容の変更に伴い、公開情報も様式等の変更がなされている。
 Q&AのページにはY評点に関連する財務諸表に関する記述が数点ある。中には評点アップのヒントに繋がるものもある。経営事項審査の評点アップに注力している場合は是非参照して欲しい。

短くて大きな15分

 あなたの会社で現場の1日はどのように始まっているだろうか?
 『会社は8時始業なので現場監督は8時前に到着している。だいたい作業が始まるのは一服してからの8時15分から・・・』なんて会社は多いのではないだろうか。
 とある土木系会社がそこに目をつけた。『8時から8時15分までの15分はどれだけの無駄なのだろうか。もしかしたら現場監督の指示待ちで同現場の担当者や外注専門工事会社などが待っているかもしれない。』まさにその通りなのである。現場の稼働率を上げるには何よりも早い時刻から動かすこと。現場監督の仕事は現場を止めないことである。これは製造業のライン工程管理にも似ている。
 それでは対策は・・・? 簡単である。
 案1.8時半までの喫煙禁止(とりあえず現場を8時にスタートさせる)
 案2.始業時間を7時45分にする(そのかわり休憩時間を15分増やす)

 どちらも簡単ですぐできそうな案であるが、現場の反対の声があがってきそうである。それは経営者の管理能力の見せ所。15分でどれだけ無駄になっているか金額で示せばよい。それが業績アップにつながって処遇向上にもつながるということを。

横浜でセミナーします!

 横浜の富士通ソリューションステージ横浜にてセミナーをします。
 ※私が主催ではありません。
 『コスト管理で会社を変える』
  1.建設業の生き残りをかける社長のための 
    「経営コックピット」とは?
  2.経審改正のポイントと評点アップの秘訣 

 主催:株式会社富士通ワイエフシー
 日時:2006年6月27日(火) 13:30~17:00  (受付 13:00~)
 問合先:株式会社富士通ワイエフシー
 このセミナーの中では他にも以下の内容の講演が行われます。

 ITで実現!『コスト削減と損益把握』
 建設業総合情報システム「ガリバーWin」ご紹介

  講師: あさかわシステムズ株式会社
 携帯端末で現場業務を効率化!
 ワークスタイルを変えるモバイルソリューション「USX」ご紹介

  講師: 富士通株式会社

顧客満足度の向上を最優先

 工務店新聞(5/25)より
 (株)新和建設の取り組みが紹介されていた。
 「CSは当たり前のことを当たり前にやるのは当然で、それ以外にこんな事までやってくれるのか、こんな事までも考えてくれるのかと顧客に思ってもらえるのが本当のCS」
 少し長い引用となったが、地域密着で突出した結果を残している工務店では同様の考えが根付いている。そのためには自分を知り、相手を知ることが大切である。顧客満足度調査を一度もしたことがない企業にCSなんてものはありえない。CSだと思ってやっていることは押し付けであり自己満足でしかない。顧客を知り、考え抜いてこそ本当のニーズが見えてくるのである。
 同社は1日5回の現場掃除を行う。何故だろうか。
 現場をきれいに見せることは施主や近所に対する気遣いであり、また整理整頓により事故も減り、仕事の能率も向上する。
 「そんなことはわかっている!」という声が聞こえてきそうだが・・・それではあなたの会社ではどういった取り組みをされているだろうか?「うちも掃除や整理整頓は徹底している。!」・・・徹底とは何を意味するのであろうか。「資材はきちんと片付けるし、喫煙場所も決まっている。」・・・一度施主に見てもらうとよい。「資材はこのように片付けているのですがよろしいでしょうか?喫煙場所はここに決めているのですがよろしいでしょうか?」 それが顧客を知ることの第一歩である。「資材は入り口から見えないところに集めてちょうだい。喫煙する場所はここでいいけど灰皿がジュースの空き缶じゃあねぇ・・・」と思われているかもしれない。まさにCSの押し付けであったということである。
 今日からでもできる。顧客に感想を聞き、整理整頓チェックシートを作り現場ごとにチェックさせて管理者が確認し是正する。これが「徹底」である。

CM方式のオープンネット、建築実績2,000件超える

 従来のハウスメーカや工務店との一括請負契約を行わない建築手法が俄かに注目を浴びている。住宅を建築する際に、ハウスメーカ等が直接施工することは殆ど無い。各種の専門工事業者に下請工事を発注し、自社では工事管理だけを行う。施主側からすれば、窓口を一本化できるメリットがあるが、中間マージンが発生しコスト高になるケースが多い。
 そこで施主自身が各種専門工事業者と直接契約し住宅を建築することができれば、中間マージン分だけはコストを抑えることができる。「だけ」とあるが、この額は実は相当な金額となっている。しかし実際問題、建築の素人がそのような現場管理ができるものだろうか。答えはNOである。ノウハウもなければ、現場に張り付いている時間も無い。ならばその任務を代行する手段が必要になってくる。そこで登場するのがオープンネットシステムである。設計事務所が数多く登録する全国規模のネットワークで、建築士がその任務を代行するわけである。もちろん、設計も行ってもらえばよい。同社のホームページからは工事費が1割~2割程度削減できるとある。この形式を一般にはCM方式とよぶ。
 この手法、良いところもあれば悪いところもある。ハウスメーカや工務店などで自助努力を続けている企業は建築する住宅を標準化し設計費用を抑えるなどの工夫を行っていることがある。そういった低価格住宅でも良いということであればどちらを採用するか判断を迷わなければならない。見積りを採るにもCM形式では設計図面がある程度完成していなければ概算も出てこない。価格比較が難しいのである。設計施工型であることが前提となってくる。
 しかしCM方式は外国では当たり前の方式で、一括請負方式が日本独特なのである。CM方式の良いところだけを採用し、日本流CM方式が広く普及すると良いのであろう。

国土交通省新着情報メール配信サービス

 国土交通省が新着情報をメールで配信するサービスを開始する。登録申込はこちら
 建設資材の需要予測や建設工事受注動態調査、建築着工統計調査など中長期的な計画に役立てることができる資料など入手できる。建設業全体の最新動向を得るためにも活用してみて欲しい。

6月より建設業経営支援アドバイザーに登録します

このブログでも何度か紹介した建設業振興基金のワンストップサービスセンター事業における建設業経営支援アドバイザーに登録することになった。以下は同ホームページにある事業の紹介文。

■この事業は、地域の中小・中堅建設業者の経営基盤強化等を図るため、国土交通省からの委託を受けて(財)建設業振興基金が実施するものです。
■建設業経営支援アドバイザー(公認会計士や税理士、中小企業診断士等の有資格者)が直接、貴社に訪問し、経営相談に応じます。(相談料は2回まで無料)

相談は全国の相談窓口かインターネットからも可能である。是非利用して欲しい。

紹介記事
5月25日 建設業の再生に向けた経営革新の促進施策について
4月08日 ワンストップサービスセンター/06年度も事業継続

建設業経理事務士 合格発表

今年の2月に行われた建設業経理事務士の発表がありました。ホームページからも参照することができます。
私は今年1級の財務諸表を受験しましたがおかげさまで合格することができました。これで堂々と1級を名乗ることができます。
今後も学習を続け経理面でも中小建設会社をサポートしていきたいと考えています。

住宅の建築過程ネットで確認

 日経産業新聞より
 戸建住宅建築コンサルティングのウィークエンドホームズが1日から注文住宅の建築過程を建築主や設計者らがインターネットで確認できるサービスを始める。同社の関連記事はこちら。従来でも建築主に対して工事状況をインターネットを通じて確認できるように工事写真を公開するなどのサービスはあったが、今回のこのサービスは単なる写真だけに留まらず設計図面の閲覧や工事計画表の確認、さらにはコミュニケーションのコーナにて情報伝達・交換ができる。すなわち工事を施工する側からの一方通行の情報公開ではなく小さなコミュニティとして両社が参画する仕組みになっているわけだ。
 サービスの利用は初期費用が5万円、利用料は1日当たり千円~二千円。一万三千社の住宅建設会社の利用を目指す。