中小企業施策のFAX一括送信

岸和田市のものづくり支援事務局のコーディネータ業務にて今月から中小企業施策の案内をA4一枚ものにしてFAX一括送信する取組みをはじめた。
岸和田市ものづくり支援Webの登録企業向けに今日より送信開始。特に専門の回線があるわけではなく、原稿を作成してまいと~く FAXのDM送信機能にて一括配信する。実際にやってみると1件あたり2分ほどかかるため1時間で30件程度。個人事業の方もおられるので夜間配信はできず朝9時から夕方17時までとした。件数からすると今日一日では終わらない。明日も続きの送信が必要なようだ。
13日からは盆休みの企業も多いが反応があることに期待したい。

予測がつかないからこそ計画をたてる

 私:「今年度の事業計画を見せてください。」
 経営者:「うちのような請負中心の会社は見通しがつかないので計画を立ててもあまり意味がないんです。」
 私:「立ててないのですか?」
 経営者:「はい。」

 建設会社にはこうした会社が多い。しかし年間の売上目標は掲げている。目標値の根拠は大体前年比で少しプラスか現状維持である場合が多い。そして明確な根拠があるわけではない。
 これはまさに絵に描いた餅であってよほどラッキーなことでも起こらなければ達成は難しい。計画のない経営は体を成さない。
 民間主体の建設工事であれば新規顧客の目標値と既存顧客の掘り起こしによる目標値に分けるとよい。既存顧客は過去の工事実績を踏まえて修繕・リニューアルなど新たな需要の発生を嗅ぎ分けて営業活動を行うことになる。何人の既存顧客がいてその何%からどの程度の工事を受注するかを目標値として設定すれば少なくとも計画は立つ。
 公共工事が主体であれば自治体の発注予定から割り出す。多くの自治体が最低価格でくじ引きで決まる現状を踏まえれば計画に確率を盛り込むしかない。今年も公共投資3%減と決まった。この数値は地方にいけばもっと大きな割合での減少となろう。公共工事主体では計画をたてることすら難しい。計画が立たないということは安定した経営は不可能だということだ。公共投資の規模に応じて事業を縮小するか新たな収益を得る分野への進出が必要となろう。
 建設会社であれば無料相談を受けることができる。詳しくは問い合わせて欲しい。

問合せ TEL/FAX 072-437-6266 携帯 090-8466-2358
メール yasucon@ea.main.jp 携帯メール saury@k.vodafone.ne.jp

行政書士の願書入手

 行政書士の願書が8月6日より配布されている。インターネットでも申し込みができるため願書は別にいらないのであるが初めての受験ということもあって取りにいってきた。
 いよいよ試験までの期日も100日を切り本腰を入れなければならない。
 先日、過去問を演習できるPCソフトを数千円で購入。テキストや六法を持ち歩くことがこの暑い夏、かなり困難になってきたため学習のやり方を変えた。出先での隙間時間は常時持ち歩いているノートパソコンでこのソフトを使って学習している。まとまったインプットは休日などで対応する。
 正直今のままではまったく準備不足であるが最後まで足掻いてみることとする。

建設会社向けセミオーダーホームページ

 建設会社向けホームページで製作費用を抑えたセミオーダー方式の作成プランを考えている。基本的な構成要素である会社案内や事業内容の紹介、問い合わせフォームのほかに建設会社独特の施工事例やその検索システムなどが含まれる。社名や表紙画像は希望に応じて作りこむが全体のデザインは数種類の色バリエーションからの選択となる。
 売りとしては数万円の規模で施工事例の検索システムが利用でき、建設会社としてのホームページのあり方やノウハウが同時に入手できるといった点にある。近々ニュースリリースする予定である。

暗黙知の承継

 熟練技能者の退職に備え若手技術者の育成に勤しむ企業も多いが、単に熟練者の鞄持ち、見習いだけでは若手技術者は育たない。技術・技能は言葉など形にしにくいものである。こうした形のない知識(暗黙知)を伝えるには熟練技能者、若手技術者双方に備わっているべきものがある。動機・やる気、形式知の習熟、コミュニケーション能力、そして会社全体の企業文化である。
 動機・やる気は熟練者側には若手を育てる動機・やる気、若手側にはこの人の技術・技能を身につける動機・やる気である。経営者としては承継することで双方にどういったメリットがあるのか明示する必要がある。
 形式知の習熟は暗黙知を知るにはそれ以前の基礎的な事柄の教育が済んでいる必要があるという意味である。
 コミュニケーション能力は双方の能力。聴く力と伝える力。目で見て盗めでもかまわない。うまく盗ませてやる方法があるはずだ。口や耳だけでなく五感でのコミュニケーションが必要である。
 最後の企業文化。これは常日頃から風通しのよい情報交換が行われていることである。今まで一匹狼の集団でやってきたのに急に技術承継といっても無理な話である。
 承継がうまく進まない理由は他に計画性の問題などがあるが、当事者同士の問題としては上記の4つが殆どである。経営者はそうした問題を除去するサポートを行う義務があるのである。

リフォームにおける顧客の声

ホームプロのホームページに「お客様の声」が掲載されている。満足度の高い顧客の声が多い。そしてその満足度を高める要素は施工技術ではないことも「声」が語っている。キーワードを拾い上げてみると以下に関することが多い。
・営業マンや施工担当者の人柄・熱心さ
・契約・見積などわかりにくい部分への丁寧な説明
・綿密な情報交換・打ち合わせ
・施工中の対応・周囲への気配り
施工能力を強みとうたうのは押し付けである。顧客は技術ではなく安心(不安の払拭)を求めている。この「声」は経営改善のヒントが沢山つまっている。是非参考にしてもらいたい。

1次試験終わる

 中小企業診断士1次試験が終わった。受験生との打ち上げに参加したが皆大きな仕事をやりとげたような充実した面持ちであった。これは受験生にしか味わえない。少しうらやましくも感じる。
 明日には解答が発表される。財務会計と経営情報システムの問題を見た。意表をついた問題も少なく全体的に良問が多いように感じられた。財務会計は少し計算負担が大きく時間が足りなくなった受験生も多いように感じる。またここ数年での傾向も変わってきているように感じる。
 来週から08年度合格を目指す講座の担当が始まる。こうした傾向を踏まえながら効率よく得点できるよう講義を工夫していきたいと思う。

身震いするような気迫

 今日は朝から中小企業診断士1次試験の会場に出かけてきた。受験生をひそかに激励するためだ。誰もが通るであろう掲示板の前で誰であろうと手当たり次第にガンバレパワーの念を送り続けていた。
 皆、今日ほど真剣な面持ちで望む日は少ないだろうと思う。パワーを送っているつもりが跳ね返されて倍返しされているようであった。10時になって引き上げようとしたときは自分も行政書士試験に向けてがんばらねばという気持ちで一杯であった。
 明日も続くこの試験、最後まで全力でがんばってほしい!

1次試験前日

 いよいよ明日と明後日の二日間にわたり中小企業診断士1次試験が行われる。受験生は最後の追い込みか腹をくくってはやく休むか、今の時間のすごし方は色々だと思う。明日からの試験にむかって闘志を燃やしているのだと思う。
 自分は旧制度の受験であり今の1次試験とは大きく異なっていた。自分は受験前夜どうして過ごしていたのかは覚えていない。(2次試験の前夜はよく覚えている。覚えた中対を忘れるのが怖くて朝まで書き続けていた・・・)
 今年も何人かの受験生と接する機会があった。彼らを激励しに明日は会場入り口で静かに見守っていたいと考えている。

何を誰にどうやって売るか?

 経営上の戦略を練る際に最初に考えることがある。
 「何を誰にどうやって売るか?」
 何か新事業を構想しているときにこれをとことん考えることを提言している。この「何」と「誰」と「どうやって」を大きなくくりで1つ作る。そしてこれをどんどん細分化していくのである。
 「アクセサリーを女性にインターネットで販売する」
 どんなアクセサリーか?コンセプトは?価格帯は?仕入方法は?・・・・
 女性とは?年代は?OL?学生?・・・
 インターネットでどうやる?自社ページ?楽天?ブログ?メルマガ?・・・
 これが1段階。この階層をどんどん深くする。深くすることで構想がどんどん具体化し自分の経営資源や市場動向などと照らしあわしマッチする組み合わせを考えてみるのである。良い組みあわせができたならば「いつまでに?」を加えるとよい。
 今年中に!それでは今週中にやることは?今月までに?来月までにやることは?・・・
 また、この考えを巡らせるのに有用なのがマインドマップである。このブログでも何回か紹介しているが自分の考えを図式化してまとめるのに非常に有効である。
 これは何も商品だけではない。サービスや工事でもかまわない。まずは1人で。そして仲間を巻き込んで頭から煙が出るまでやりこむと良い。