電子入札のICカード

 電子入札の広がりを受けて電子証明書(ICカード)を導入している企業も多いと思う。設定等のお手伝いをさせていただく場合、その殆どは帝国データバンクのものだ。設定作業も慣れているのですばやく行うことができる。
 ところが本日違う発行元であるNTTアプリエのものを扱う機会があった。
 色々と思うところがあるが、両者に共通していえるのがインストール等の手続きがわずらわしいという点である。帝国データバンクはメニュー形式になっているので上から順番にやっていけばいいといえばそうなのだが、途中で何かトラブルがあった場合に対処が素人では難しい。NTTアプリエは個々のインストーラを各々起動する必要があるので基本的にはマニュアルとにらめっこしなければ完了することは難しい。
 また、どちらもテスト接続するためのサイトがあり、これは役にたった。帝国データバンクのものは受領確認も同じインフラを使ってできるためさらに便利だと感じた。
 電子証明書は価格や提供までに要する時間、入札に参加したい自治体が採用するシステムへの対応など考慮すべき点が多く小規模企業を中心に導入に頭を悩ませている企業も多いと思う。コンピュータの操作に長けた人であれば誰でもできる作業なので社内にそうした人材がいなければ商工会議所などの無料派遣制度の利用も考えられるのではないだろうか。

経営事項審査のセミナー

 平成20年度から適用される新しい経営事項審査に対応するためのセミナー依頼が相次いでいる。9月26日には大阪府熊取町商工会でセミナーを行うことになった。また12月あたりで三重県内の商工会議所でも開催を検討していただいている。大変うれしい限りである。
 同様の内容でのセミナーは随時承っている。無料派遣制度の利用により参加者に対して個別に無料訪問することも可能なので是非検討していただきたいと思う。お問い合わせは下述まで。
===========================
安田コンサルティング
 建設業大好きコンサルタント
   代表 安田勝也(中小企業診断士、システムアナリスト)
〒597-0023 大阪府貝塚市福田20-1-206
TEL/FAX 072-437-6266 携帯 090-8466-2358
MAIL yasucon@ea.main.jp 携帯MAIL saury@k.vodafone.ne.jp
===========================

経営情報システムの講義

 昨日は財務会計に続いて経営情報システムの講義を行った。今回と来週、再来週で計5コマの講義となる。ハードウェアとソフトウェアの話に基数変換やオブジェクト指向、話題が盛り沢山な1コマ目に続き2コマ目はデータベースに正規化、SQLの話。ITが不得意な受講生は目まぐるしく飛び交う聞きなれない用語に圧倒されたのではないかと思う。
 しかしこの時期、当然ながら完璧に理解する必要などない。「完璧」という意味では受験の日でも必要ない。今回の講義の根底の目的は「慣れ」だと思う。「この科目は3文字略語が多いなぁ」と感じてもらう。ただそれだけ持ち帰ってもらっても効果有りである。
 来週はネットワークの話をして経営管理面へと話が進んでいく。これまた略語のオンパレードである。何とか引っ張っていきたいと思う。

求心力を失いかけている経営者

 最近求心力という言葉をよく聴く。それはだいたい安部総理についての話題が多いのであるが、経営者にも求心力は重要でありこの話題は他人事ではない。
 経営がうまくいっている局面では経営者、従業員とも勢いがあるので自ずと求心力が生まれて会社はうまいように回転する。また少しずつ悪い方向に推移していても経営者も従業員も求心力の低下に気が付かない。それは茹で蛙のようである。
 しかし何かのきっかけで従業員はそれに気付くのである。多くの場合、経営者より先に気付く。そして周りのことが良く思えるようになる。そして自分の会社が悪く見える。そして退職へ・・・さらにその「退職」がまわりの従業員の「気付き」のきっかけになる・・・
 悪いときほど求心力を維持することは難しい。金銭的な解決は単なる繋ぎ止めでしかない。やはりメンタルなところで維持しなければならない。やり方はそれぞれ色々あるのだと思う。それより前述したように経営者が気付くのが遅いのが問題であり、そうしたときさりげなく教えてくれる意見者の存在が大きいのである。
 「俺が何かおかしなことになってたら教えてくれ」
 これじゃあ不十分。おかしくなる前から意見を交わしお互いに成長するパートナーの存在が必要である。

比叡山延暦寺を訪れる

 今日は久しぶりのオフ。ドライブがてら比叡山延暦寺を訪れた。時間が限られていたので大講堂や根本中堂を訪問しただけなのだが気分は多いにリフレッシュすることができた。
Image0023
Image0027 根本中堂ではちょうど住職さんが成り立ちについて説明されており、入母屋造りの説明や不滅の法灯についての話を伺うことができた。
 それにしても諸国の大名が寄進されたとされる根本中堂の76本の「大名柱」は圧巻であった。

支援先のHPが半月で完成

 ある支援先のホームページ作成をお手伝いしていた。外注するのではなく自ら作成するということで簡単に利用できるホームページビルダーを使っての支援となった。短期集中型でドメインやレンタルサーバの取得から開設まで半月程度でこぎつけた。支援先の方(心理カウンセラーで個人事業主)も大変だったと思う。
 急いでいたのは交流会が10日に控えておりその際に名刺にアドレスを表記したいというニーズから。そのため細かい部分は後回しにして必要最低限の情報を掲載するようにした。これからSEOやコンバージョン率の向上に向けて取り組んでいきたいと考えている。

登記簿謄本の見方と活用講座

 今日は大阪商工会議所の住之江住吉支部で行われた「登記簿謄本の見方と活用講座」に参加してきた。商業登記の見方についてなんとなくわかっていたつもりなのだが細部にわたると意味がわからない部分もあったため、これを機会に多いに勉強させてもらった。登記簿は信用調査を行う際にとても有用な情報源となる。もちろん調査会社のレポートを参照することも大切ではあるが、両方活用すればそれだけ与信管理の精度も増すであろう。
 登記の内容は法務局に出向いても入手できるしインターネットで入手することもできる。単なる取引先の情報収集であればインターネットの方が安価でわざわざ出向く手間と時間も省くことができる。

リフォーム関係の標準契約書式集

昨日に引き続き和歌山県へ。
新しく建設業へ進出したいという相談であるが、現在まで技術以外のノウハウがほとんど無いため、契約面での注意事項について意見交換した。打ち合わせの議事録の取り方や見積書、請求書の作成や約款の内容について・・・これらは一から作成すると大変であるが、リフォーム業であればリフォネットの標準書式集が大変役に立つ。

和歌山県広川町へ

今日はある建設会社の相談支援のため和歌山県広川町へ来ている。商工会館のすぐそばには「稲むらの火の館」がこの4月にオープンした。「稲むらの火」とは安政元年に広川町を襲った大津波と、そのときたまたま帰郷していた濱口梧陵の活躍の物語である。
広川町を訪れる車中でラジオから海南市で地震(震度1)のニュースが入ってきた。ちょうど付近を通過していた頃である。震度の大きさにかかわらず東南海・南海地震のことを思い起こしてしまう一方で、万が一、そうした災害に見舞われた際に地元で真っ先に活躍するのは自衛隊でも援助隊でもない地場の建設会社であることを思い起こし、今日の相談支援にも一層力が入るのを感じたのであった。

第五回「真の日本のすまい」提案競技

財団法人住宅産業研修財団で「第五回「真の日本のすまい」提案競技」の提案を募集している。
一定の条件のもと「地域の気候風土との調和、周辺環境との関係、そこに住まう家族の幸せを育むすまい、日本の伝統技術を生かしたすまい、人づくりや日本のものづくり文化の継承に貢献するすまい、などを実現する「真の日本のすまい」の提案を求める。」(公募ホームページより抜粋)となっている。
気候風土との調和、周辺環境との融合、住まう家族の幸せ
これが「住居」を考える上でとても大切だと思う。それは耐震にすぐれた2×4住宅、気温と湿度が高く四季のある日本に調和した在来工法住宅、それら工法に含まれる技術の承継も重要である。また、その承継すべき技術はすべてその住宅に住む家族の幸せにある。こうした住環境は生活の上で少なからず影響を与え個々の影響が社会・経済への影響へと波及していく。1つの家が世界と調和する。そんな住宅があればと願う。